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映画と本の感想(レビューじゃなくてあくまで感想)を中心に、たまに生き物や食べ物の話をします。
コメント、TB、リンクともに遠慮なくご自由にどうぞ! 大昔のエントリへのコメントもうれしく読みます。 どこからどう見てもスパムな猥雑なコメントとTBは削除してしまいます。 もうこっちのブログがカオスすぎるので、2012年から工作ブログつくりました。 ↓ skip seven (箱派と帳面派の工作ブログ) Twitterでもブツブツ言ってますのでフォローはお気軽に(でもフォローされても話しかけられないと気づきません) Tumblrでは気になったものスクラップ。 タグ
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ドタバタしているわりには、いや、だからこそ、ひょいと息抜きに Hulu を見まくっている私である。そういや今年はディケンズ・イヤーでしたよねえ。ということで『荒涼館』のドラマ版が Hulu にございますよ!
![]() 『ブリーク・ハウス』BBC版 ディケンズの小説のなかでも『荒涼館』はかなり好き。謎が謎を呼び、殺人事件あり、人体発火あり、出生の秘密あり、ついでにロマンスありと、これまたてんこ盛り小説。登場人物のキャラクターもバリエーション豊富。ドラマもなかなかおもしろかった。 延々と続いている謎の裁判「ジャーンダイス vs ジャーンダイス」訴訟。 物語のきっかけとなる裁判は、あまりにも長く続いているために、もはやだれも内容を理解できない、という謎の裁判(笑) だから裁判の内容がよくわからない…というのはデフォルトなので気にしなくていいです。意味不明の裁判に翻弄される人々が右往左往。お金はないけど心はまっすぐ!という人もいれば、憎たらしいほど悪徳な弁護士やガリガリ亡者の金貸しも登場します。ディケンズらしいですね。 可憐なエイダ役はキャリー・マリガン。そして過去に秘密を抱えるデッドロック卿夫人に、「X ファイル」のスカリーです。スカリーのジリアン・アンダーソンっていい女優ですよね。ずっと前にみた『Any Human Heart』というドラマではシンプソン夫人を演じてて、そのときもよかったんだよなあ(次回にでもそのドラマの感想書くよ…)。 ところで、いちおう主役は、エスターだと思うのですが。なんだかエスター役が、若いんだか老けてるのかよくわからない女優である。エスターの身の上にあることが起きたとき、「どうせ、もともとわたし美人じゃなかったし」と言うのだが、それにしてもあの顔で、なぜそこまでモテモテ…。とはいえ、性格はとてもいいので、ときどき可愛くみえることもある。 もうひとりの主役ともいえるジャーンダイス氏も気のいいふつうのおっさんで、決してロマンスグレーではないため、後半の展開がどうにも居心地悪かったです。すみません。 かようなわけでして、ドラマでの見どころは、主役よりも脇役。脇役が完全にメインキャラを食ってますが、それまたディケンズらしいということで。山アリ谷アリの激動の展開ですが、最後は"おおむね"ハッピーエンドですよ。
以前、製造法を知っているのは3人の修道士だけという薬酒「シャルトリューズ」が飲んでみたいわ〜と書きました。先日、酒屋で見つけました!
スパイシーなヴェール(緑)と蜂蜜の甘味のジョーヌ(黄)のうち、ヴェールのアルコール度数にビビった私は、ジョーヌを購入したんですけど、よく考えてみると緑も黄色も大差ない気がする。 氷入れて、味見してみましたが… ![]() すんごく甘いんだが! かき氷のシロップの原液並みに甘いけど!! そのまま飲むものではないのでしょうか。水で薄めるのでしょうか。あるいは何かしらのカクテルのようにして飲まねばならないものなのでしょうか。それとも黄色だからでしょうか。 エッ…原液で飲んだの? バカじゃないの?と修道士に言われるかもしれませんね。水で薄めてみますよ。確かにハチミツと言われれば、ハチミツでした。あまー。
いまいろいろと切羽詰まってまして、「映画館って何?(→外で映画みる時間ナシ)図書館で小説って借りられるの?(→資料の本しか借りてない)」という状況で、毎日の楽しみといえば、自転車レースでエア・イタリア旅行くらいなもんですよ。あはははは!
そんな私を置き去りに、庭では植物が生い茂り、やたらめったら蚊に刺される…と、着々と夏に向かって進んでいるのだった。 でね、うちにマグノリアの鉢植えがあるんだけど、先日花が咲いたので自慢したい。 朝見たときはこんな蕾だったんですが。 ![]() 夕方にはバッチリ開いてた! ![]() おおお! これが巨木になり、たくさん花が咲けばあたりにいい匂いが漂うんだろうなあ。 アメリカの南部をイメージさせる花で、ミシシッピとルイジアナでは州花です。また、マグノリアといえばトム・クルーズが出てる映画があったけど、私はジュリア・ロバーツが出てた『マグノリアの花たち(Steel Magnolias)』が好き。 そして、本日、ナツミカンの鉢植えにおびたたしい数のアゲハ幼虫がいたのを見たんだよな。また今年も飼育の季節に突入したか…。もうちょっと待ってください、アゲハ…。
本日は金環日食でした。2009年の部分日食(南のほうでは皆既日食)のときに日食観察メガネを買ったんですけどね、覚えてますか、あの日の東京は曇っててまるで見られなかったんですよね。
せっかく買ったのに…メガネ…。そこで、今年まで後生大事に本棚に入れて取ってあったそれが、活躍したよ、今日! ![]() なんで Amazon…。ビクセンとのコラボ製品です。 ああ、太陽の影を映して遊ぼうと思ってたことも、すっかり忘れてた。 はてさて、動物が不可思議な行動を取ったかどうだかよくわかりませんが、我が家のベランダはもちろん、近所の会社の屋上や小学校の校庭で、大人も子どもも人間が不可思議な行動を取っておりました。 テキサス州でも日食が見られたみたいですね(友人によると、夕日だったようす。きれいだろうなー)。 それにしてもですよ、大昔に日食だの月蝕だのを観察して、宇宙のしくみをとらえてた人たちはすごいですよねえ。特に古代の人。太陽なり月なりが欠けるわけですから、それを謎にみちた不吉な予兆とみる文化もあっただろうし、そういうのは普通に起きる現象であると理解してた文化もあるので、興味深い。マヤ文明なんてどう考えてたんだろ。 今年は宇宙ショーがもりだくさんで、6月4日に部分月食、6月6日に金星の日面通過というのがあります。次回、観察メガネの活躍の場は6月6日ですが、見えるのか、私の視力で金星の点が…。 そういや以前、国立天文台に行ったことも思い出しました。機会があったらまた行きたいものです(→まるで詳しくないけど、そこそこ天文好きである) 以前の記事オマケ: 国立天文台観望会1 国立天文台観望会2
先日紹介した『The Gods of Gotham』のオマケのリンク集です。
![]() George Washington Matsell NYPDの署長は実在の人物です。小説でも書かれているように、もと書籍商。書籍商、というだけで親近感がわくではないか。「Flash」用語集の注釈にもありますが、この人が辞書『The Rogue's Lexicon』を執筆したのでした。Matsell氏の写真はコチラでお借りしました。 ![]() 『The Rogue's Lexicon』 警官たるもの、路上で話されているチンピラ用語を知らねばならない! ということで、Matsell氏が執筆した辞書。 Google Booksで読むことができます。コチラをどうぞ。 こうした辞書を書く気になるところが、さすが元書籍商である。 Bill Poole 7章で主人公にケンカ売る人としてチラッと初登場しますが、 "Bill the Butcher"という異名をとるギャングでボクサー。 実在の人物です。本書を読んだ人は、ボクサーってところが笑えるはず! 詳しくはコチラをどうぞ。 Frances Burney マーシーが引き合いに出す女流小説家その1。英国の小説家で劇作家。Wikipedia(英語)にも説明がありますが、Project Gutenberg で著作が読めます。コチラをどうぞ。 Harriet Lee マーシーが引き合いに出す女流小説家その2。アン・ラドクリフとも親交があったらしい。詳しくはコチラをどうぞ。 The Awful Disclosures of the Hotel Dieu Nunnery Father Sheehyが「ちらっとでも見たことがあるか?」と引き合いに出した本は、たぶんこれ。反カトリックの動きの中で出版されたセンセーショナルな本。Wikipedia 英語版によると、「反カトリックのホラー・フィクション」らしい。なにそれコワイ! 内容はコチラで読めます。 Kerryonians, Forty Thieves, Plug Uglies, Shirt Tails それぞれ当時実在したギャング団の名前です。コチラをどうぞ。 ![]() the Tombs 牢屋と裁判所が合体した建物。窓がデカイ、とびっくりする人続出。確かにデカイ! というかタテに長い! 1838年に建てられました。写真は Wikipedia 英語版から。 Five Points 「the Tombs」のある場所ですが、「the Sixth ward」のスラム街。もともと沼があった場所を埋め立てて Tomb を建てたんだな〜。Wikipedia 英語版が充実してます。ここが、ちなみに映画『ギャング・オブ・ニューヨーク』の舞台となった場所。映画のほうはメインの話は1862年なので、本書から17年後ですね。 当時のニューヨークの地図 ・英語版の本の表紙に使用されていると思われる地図(LINK) イラストレーター、David Cainさんのサイト。 地区名が見えるので第6区がどのへんなのかわかりやすい。 ・1845年のニューヨークの地図。ズームインできるけど、ちょっと見にくい(LINK) ・Sixth wardの地図(LINK) ・10年前の1835年の地図(LINK) ・こちらは1836年の地図(LINK) 他にもあるけど、キリないのでこの辺で。 Museum of the City of New York にもいろいろな写真があるので、参考までに。 小説の50年後の1895年には、大統領になる前のセオドア・ルーズベルトがNYPD総監に任命されます。この時期を舞台にした小説にケイレブ・カーの『エイリアニスト』がありますが、Richard Zacksの『Island of Vice: Theodore Roosevelt's Doomed Quest to Clean Up Sin-Loving New York』のほうが、ノンフィクションでおもしろそう!
ここ最近読んだ長編小説で、ダントツおもしろかった本。
![]() 『The Gods of Gotham』Lindsay Faye著、Amy Einhorn Books/Putnam 1845年、ニューヨーク。それはニューヨーク市警が設立された年、そして、ジャガイモ飢饉がアイルランドを襲った年。 読書中、私は1845年の混沌としたニューヨークに行ってました。マンハッタンを襲う猛火の中をくぐり抜けたし、悪臭漂うスラム街を駆けまわった。いやあ楽しかったな! 謎の殺人事件を担当するハメになる主人公。そういう意味では本書はミステリですが、事件の展開はうすうす察しがついちゃうかもしれない(が、おもしろい)。そのうえ実在の人物や出来事が織り混ざっているので、歴史小説としても読み応え抜群です。 街だけではなく、出てくる登場人物がみんな魅力的。主人公はナイーブすぎる面があるので、途中イラッとしたのも事実ですが、ラスト付近の成長っぷりはどうよ。主人公の兄も破天荒で大好きだ。 当時の政治的な背景も興味深いんですよね。そもそもアメリカはプロテスタント国家だったので、アイルランド移民=カトリック教徒の急激な増加は、パワーバランスに大きく作用するのだった。 アイルランド移民は「野良犬やネズミとノミを分かち合っている」という貧しい状況にあるんですけどね。それ以上に虐げられてたよね…カトリックだから…。なんといっても「papist(カトリック野郎というニュアンス)」呼ばわりだしな! 本書はちょっと英語が読みにくいかもしれません。見慣れない単語だけでなく、当時のちんぴら用語「Flash」が曲者。文脈で察しも付くし、読んでるうちに馴れるけど、巻頭の Flash 用語集も駆使しました。 映画『ギャング・オブ・ニューヨーク』を思い出す人もいるかもしれませんね。あの舞台となったスラム街ファイブ・ポインツもがんがん出てきます。映画は1862年がメインだったので、小説よりも後の出来事ということになりますね。 ちょうオススメの1冊なので、これから読む人向けにオマケをつけようと思ったんだけど、時間がないので次回に続く!
To Do リストがたまるいっぽうで全然減らないどころか、むしろ増えてる…ははは…という5月半ば。夜はジロ・デ・イタリアで毎年恒例のイタリア(エア)一周旅行中。そんなことだから、リストの項目が一向に減らないのである。
さて。 本日はローレンス(ラリー)・ジョーダンさんの短編アニメーションのご紹介です。 ![]() ざっくり人物紹介。 ローレンス・ジョーダン(Lawrence Jordan) 2011年の恵比寿映像祭で『天球の聖母』をはじめ作品(コラージュ含む)が展示されて、本人も来日されてました(トークショーに行けなかったので、涙した私である)。サンフランシスコの実験映画界を牽引した方です。そしていまも現役。私がこの人を知ったのは、箱派アーティストのジョセフ・コーネルつながりですが、本人のサイトのバイオグラフィーをみると、コーネル宅に住み込みで箱の組み立て手伝ってたみたい。ステキ! ショートフィルムのDVDが欲しいなーと前から思ってるんですけど、4枚組のセットが出てるんですよねえ。先立つもののお許しが出たら相談してみるか…(誰に!?)DVD付き作品集は出てないのかな。帳面派としては、ジョーダンさんの帳面が見てみたい。 ![]() YouTubeに、映像の紹介(断片)がありますので2つばかし、はっておきます。 おススメ。
本日も引き続き、洋書短編集をさくっと紹介。3冊ともまったく違うタイプです。
![]() 『Birds of a Lesser Paradise』Megan Mayhew Bergman著、Scribner 読んだきっかけは表紙のデザインとタイトル。全部で12話入ってます。どちらかというとある程度の年齢を重ねた女性が読むと、いちばん心にぐっとくるのではないかと推測。もちろんそれ以外の人でも問題ないけど。 シングルマザー、妊娠して不安になってる女性、年老いた父親と田舎でふたりぐらしの女性、ある事故に遭って顔にひどいケガを負ってしまった女性、アル中の母親などが主人公。どの話にも自然と動物が登場するのですが、物語のタテ糸が主人公の物語だとすれば、ヨコ糸になっているのが自然や動物です(いや、たまに動物がタテ糸だったりするかも)。 物語における動物の役割がなかなかよくて、一番最初の話に登場するのはオウムなんだけど、死んだお母さんの声マネをするオウム。母親が亡くなる前の出来事を思い出しながら、シングルマザーの主人公が子どもを連れてオウムに会いに行く(お母さんの声を聞きに行く)という話です。 これは反則だよ〜と思ったのは、最後の話で、お金がなくて飼い犬に手術を受けさせられない夫婦と犬の話(クマも出ます)…ううう(泣)。 ![]() 『Tunneling to the Center of the Earth』Kevin Wilson著、HarperCollins Publisher こちらは昨年読んだけど感想書いてなかった本で再読したついでに書いておこう。全部で11話。どれも設定がややシュール。 秀逸なのは、最初の『Grand stand-in』。核家族が増えたため「代理おばあちゃん」サービスなるものがあり、5つくらいの家庭をかけもちして代理おばあちゃんを演じている女性が主人公。彼女はある日、新しい代理おばあちゃんの仕事を請け負うのだが…。アイロニーがぴりりと効いた一品。 そのほかは、スクラブルの工場で延々と「Q」の文字をひろいあげてる青年の話、祖母の遺言で折り鶴を折るハメになる家族の話、ひたすらトンネルを掘ることにした3人の若者の話、生まれてきた赤ん坊にズラッと歯が生えてた話、風変わりな博物館に勤務する女性の話、最悪の事態を想定する企業に勤める男性の話がよかった。 ![]() 『Binocular Vision』Edith Pearlman著、Lookout Books NBAにノミネートされ、たいそう評判がいい短編集で、もっとも翻訳されそうな予感がする1冊なんですが、正直にいうと、全体としては私はあまり好みではないです。しかし、非常にうまいとは思う。 昔の作品から最近のものまで全部で34話入っていて読み応えがあるのですが、私には少々英語が難解だった話もあれば、物語自体が難解というものもあり、「だから何だ」という話もあった(でもそれを言うと、カーヴァーも「だから何だ」というのは存在するしな)。しかも大変に読みにくい。 そうはいっても、私は『Inbound』『Tess』『Mates』『Rules』『Binocular Vision』『Capers』『self-reliance』はとても好きです。なかでも、『Tess』は見事。病院にいる、みんなから愛されている可愛いテスの話。『Self-reliance』もたった7ページなのに、めくるめく人生がきらきらと走馬灯のようにパアッと光って消えていくという印象がすごかった。やっぱり、短編の名手なんだな…。
多忙ゆえに映画館にも本屋にも行くよゆうがなく、図書館でも上限ギリギリ資料本しか借りてないので、気分転換の映画と本は DVD と Kindle に頼りっきりである。
ちょっと前までは、寝る前に気軽に読めるということもあって、短編集ばかり読んでました。そのなかでいちばんオススメなのがこちらです。 ![]() 『Stay Awake』Dan Chaon著、Random House Dan Chaon の本は初めて読んだけど、いいですね! 他の著作も読んでみよう〜。 そもそも本書を読むきっかけとなったのは、表紙デザインが気になって、海外の読書SNS で検索してみたら、おおむね高評価で星が5つや4つ付いているなか、「どの短編もとてもとても暗いんです…。嫌なことがあった日に読まないほうがいいです(星2つ)」とか「旅行に持っていったのですが、台なしになりました(星3つ)」というコメントが混じっており(とはいえ、そんな人たちも熱心に長い感想を書き込んでいる)、むくむくと興味がわいたからでした。 「曇り空の日やしとしと雨がふる日に読むには最高! まちがってもビーチで読むな(星5つ)」というコメントにしたがい、雨の多かった4月の東京で読みましたとも。 結論から言いますと、あとからいろいろと熟考させられる暗さであって、後味は悪くなかった(私は)。嫌なことのあった日に読んでも平気じゃないかなあ。かえって、自分の人生そう悪くないかも、という気になったりして。 本書には、全部で12話入っています。どの話の主人公も、両親が自殺してしまったり、奥さんを事故でなくしていたり、生まれてきた赤ちゃんが死んでしまったり、はたまた赤ちゃんに頭がふたつあったり、別れた夫が事故で脳障害をおってたり、子どもの頃にある出来事があって兄弟姉妹がバラバラになってたり、雨の日に出張先の町で道に迷って永遠にホテルに戻れなかったり、大学出たのに仕事がなかったり…と、こう書き出してみると確かに救いがなく、みな自分の過去や過ち、喪失感に悩んでいてやるせない。 ひとつ読み終わるたびに、この後主人公はどうなるのだろうか、あるいは、あの時のあの出来事は何かを暗示してたのだろうか、とじっくり考えてしまうという、反芻タイム(余韻ともいう)も非常に充実しました。 そしてたいていどの話にも心臓をぎゅうっとつかまれるような何ともいえない瞬間があるんですけど、それがかなり不意打ちなので、油断なりません。それとない表現の変化球が飛んできて、ワンテンポ遅れてじわじわきたりする話もあります。 しょっぱなの『The Bees』 だけは、ホラー要素が強い。過去を捨てて、幸せな人生を再スタートさせた若い父親が主人公。彼の秘密につながる「悪いもの」が、現在の生活にゆっくりと浸食してくる話で、深夜に読んでいて何度か鳥肌立った。怖いよ。
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