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スリ(映画祭タイトル:文雀)

忘れたころにFILMEXの話。そう、今年はこれ1本しか観ませんでした。ほのぼのする映画でしたよー。
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文雀(Sparrow)』監督:杜[王其]峰(ジョニー・トー)

「文雀」とは広東語の俗語ではスリを意味するらしい。そんなスリの4人組が、ひとりの謎の女性に出会ったことから、ちょっとした一件に巻き込まれる…。

謎の女性のために一肌脱ごうという侠気あふれるスリの4人組の話ですが、銃撃戦があるわけでもないし、だれも死なないし、悪人っぽい人もじつは意外にいい人だし、音楽や雰囲気が昔のフランス映画っぽいし、とすべてがほのぼのコミカル系で楽しかったです。しかも画面が明るいの(トーさんの映画って画面が暗くて見えない…ということがよくあるので)。

スリの親分(任達華/サイモン・ヤム)の住むアパートや4人がごはんを食べる茶餐廳、ちょっとした路地裏など、古きよき香港の街並が映し出されていて、もうしばらくしたらこうした街並もどんどんなくなっちゃうんだろうなあという気分になった。そういう意味では、トーさんが愛する香港の街をフイルムにおさめた映画という感じでした。

なんといってもヤムヤムのアパートの三角形に吹き抜けてるらせん階段がいいですよ。この三角形というところがおしゃれ。実際に住んでみれば、すきま風が寒かったり、「G」のつく害虫が出現したりして、不具合があるんだろうけどさ。

終盤、雨のなかでの「静的なアクションシーン」は、音も踊りもないミュージカルみたいでした。あれは「シェルブールの雨傘」ならぬ「香港の雨傘」とでも言うんですかね。
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Commented by まるま at 2008-12-19 20:48 x
わたしも今年のフィルメックスで鑑賞したのは、これともう1作のみでした。ヤムヤムはいつもステキですけど、にらみをきかせてないラム・カートンもよかったです。自転車で香港の街並をたどりたくなりました。
Commented by 森と海 at 2008-12-20 21:01 x
冷静になればなるほどわざとらしさ満点のやむサンのボタン付けが、なぜこのように格好良く・ほほえましく見えるのでしょうか?あのコッテリしたやむサンが?
しかも一番最初に目にする場面だというのに。
Commented by rivarisaia at 2008-12-22 22:30
>まるまさん
ラム・カートンはなんだかイイ人っぷりを発揮してましたねー。
自転車の4人乗りというのは可能なのか…まあともかく、仲がよろしそうでうらやましいこと!と思いました。
Commented by rivarisaia at 2008-12-22 22:31
>森と海さん
言われてみればおっしゃる通りですね。ヤムヤムがなにゆえボタン付け?絶対、ふつうはやらないでしょ、なぜにそこでボタン付け!?とは、観ている最中はまったく思いもしませんでしたよ。
ふしぎー。
Commented by micchii at 2009-02-03 21:24 x
ようやく観ました!
香港には一度も行ったことがありませんが、いつかのトーさん映画で観た景色もちらほら出てきて、香港の街並みと、そこに暮らす人々への、トーさんの想い、そこに何よりも心打たれました。
Commented by rivarisaia at 2009-02-25 20:15
ほんとだ!!!いまさらコメントに気づいた私ですよ。すいません!

そしてmicchiiさんが香港に一度も行ったことがないことにも驚き中です。ほえー。トーさんの愛した香港の街並みも消えゆく感じなんだろうなあと『文雀』を観て思った次第です。これはトーさんからの香港へのラブレターみたいな映画ですよね。
by rivarisaia | 2008-12-19 17:37 | 映画/香港・アジア | Comments(6)