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肉屋

先だって、友人たちと談話した折に、もう2ヵ月も映画館に行ってないと告白したら、久しぶりに観る1本って何にするか迷うよねという話になりました。そんな私の久しぶりの1本はコレでしたよ!
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肉屋(Le Boucher)』監督:クロード・シャブロル

久しぶりがヴェーラで肉屋ってなんだかアレですが、スケジュールの都合でこうなっただけで他意はありません。さらには、昨年の「フランス映画の秘宝」で見逃したので、とにかく映画の内容うんぬんよりも、犯人が肉屋か否かをこの目で確かめたくていても立ってもいられなかったという事情もあります。とはいえ、映画自体はサスペンスだけど、推理重視の話ではないです。

フランスの小さな田舎町。小学校の校長であるエレーヌは、同僚の結婚式で、肉屋のポポールと親しくなる。ある日、ピクニックに出かけた先で惨殺死体を発見したエレーヌは、死体のかたわらに自分がポポールにプレゼントしたライターを見つけてしまい…。


のどかな田舎町、幸せな結婚式、しかし最初からどうにも不穏な空気が流れていて、田舎のどろりとした気配にしょっぱなから落ち着かない気分にさせられますね…。失恋で心に傷を負って他人に頼らず生きていこうとしている責任感のあるエレーヌと、戦争で心に傷を負って誰かに頼りたいポポールという、対照的なふたりの悲恋物語とも受け取れるなと思いました。そして家中のカギをかけまくるシーンはなかなかよいです。

それはそうと。

とてもフランスっぽいと感じた描写が気になってしかたありません。

たとえば、お買い物風景。パン屋にバゲットを買いに行ったエレーヌ。「バゲットください」「はいよ」と1本むき出しで手渡されてました。エレーヌは買い物カゴを持っていないので、棒みたいに握っていた。また、肉屋でも、紙にぺろんと包んだ肉を「はいよ」と手渡されて、やはり買い物カゴを持っていないエレーヌはそのまま手で持ってましたが、もしやポケットに入れるんじゃないかとハラハラしました。

あと、心理描写がうまいなーと思ったブランデー漬チェリーを食べる場面ですが、ふたりともパクパク食べてましたよね。そういうものなのか。ブランデー漬チェリーってボンボンショコラやタルトに使うのがメインなのかと思ってたけど、あんなふうにそのまま食べることもあるのね。

フランスっぽいというより、どれも食べ物の描写じゃないか。私はお腹が空いていたのでしょうか。でも授業中に「プレゼントだよー!」と子羊の肉をプチ・ブーケのように持参するポポールには、私だったらドン引きする、とも思った次第です。
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Commented by ゆずきり at 2009-03-15 13:48 x
「肉屋」、私も見たかったけどセカンドチャンスも逃してしまいました。
そういや私も3月になってから映画館へ行ってない!「ときたま映画館日記」になってしまう!
ブランデー漬けチェリーは、たぶん、チェリーを食べるというより、ブランデーが目的なんじゃないかな・・甘いと食べやすいし。
きっと甘いお酒っていう感覚なんじゃないでしょうか。
私だったら酔っ払いそうだけど、チェリーたっぷりのフルーツケーキが食べたくなってしまいましたー。
Commented by rivarisaia at 2009-03-16 19:08
私なんて、最近は「ごくまれに映画館」状態....。観たいと思った映画がのきなみ終了していたりして哀しい。

それはそうと、なるほどブランデー目的なのですねー。そういえば、ポポールは「シロップもたくさんいれようね」と言ってました。妙に納得。なんだか『肉屋』観てから、今年はサクランボのブランデー漬けつくってみようかなということばかり考えてます。ただ漬ければいいのかな。梅酒みたいに砂糖も入れるのかしら。調べてみよう〜。
by rivarisaia | 2009-03-13 21:01 | 映画/洋画 | Comments(2)