10ドルだって大金だ

ここのところ、夜に小難しい本ばっかり読んでたら、どうにも夢見がよくない。寝る前にあんまり頭を使うとよくないんだわと思いまして、軽く楽しく読めて、できれば短編やエッセイのように短いものを探しておりました。長編で楽しい話だと逆に目がさえてしまったり、続きが気になって眠れなくなったりするので、あまりよろしくありません。

おお、寝る前の1冊にぴったりだ!と思ったのはこれ。
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10ドルだって大金だ』ジャック・リッチー著、藤村 裕美、ほか訳、河出書房新社

ジャック・リッチーは周囲で評判がよかったので、そんなにおもしろいのー?と半信半疑でいましたが、ほんとにおもしろいね!疑ってごめん。本書の解説にある
「読んでいるあいだはひたすら愉しく面白く、
 読み終えた後には見事に何も残らない」
「エンターテインメントとしての短編ミステリのお手本」
とはまさにその通り。

連続殺人が起きてるのに、この爽やかな読後感は何だ。腹黒い人が出てきてるのに最後はちょっとイイ話になってたり、鮮やかな推理が披露されるかと思いきや「あれれ、聞いてないよ!」という展開になったり、予想通りに話が進むと見せかけてひねりの効いたオチが待ってたりと、これは軽快でたのしい。就寝前に最適の1冊。あ、通勤にもよいかも。ただし、読後にシェリーが飲みたくなるかもしれません。

ジャック・リッチーはほかに『クライム・マシン』(晶文社)と『ダイアルAを回せ』(河出書房新社)が出ているので、こちらも楽しみ。文庫で出てるといいんんですけどねえ。まあ、読み終えた後に残らないので、時間をおいて再読する本になる可能性も大ですよ。
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Commented by micchii at 2009-03-25 14:11 x
>「読んでいるあいだはひたすら愉しく面白く、
 読み終えた後には見事に何も残らない」

これを読んで真っ先に頭に浮かんだのは、バリー・ウォン監督でした(笑)
最近香港映画観てないなぁ・・・。
Commented by rivarisaia at 2009-03-26 23:25
ハッ!なんか、親しみのある文句と思ってたら
バリー・ウォンだったのか.....(笑)

香港映画どころか最新封切り映画を観に行けてない私です。
あ、でもまもなく赤壁が公開ですねー。
by rivarisaia | 2009-03-24 22:15 | | Trackback | Comments(2)

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