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ミルク

ココで書いた通り、最初はなんでいまさら?と感じたけど、昨年、カリフォルニア州で「Prop 8」がまさかの可決、というものすごいタイミングでの公開となり、「なんでいま」じゃなくて「いまだからこそ」かーと納得したのだった。
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ミルク(MILK)』監督:ガス・ ヴァン・サント

ショーン・ペンって本当にうまいね! ひとつひとつの仕草や表情が、ハーヴェイ・ミルク(映画ではハーヴィー・ミルク表記)がのりうつっていたかのようだった。ダン・ホワイト役のジョシュ・ブローリンもよかったです。ダン・ホワイトもある意味かわいそうな人だよなあ。マッチョで保守であるがゆえの悲劇と言いますか。

さて、ミルクは「Prop 6(性的指向を理由に教員を解雇できる)」の否決に貢献したのですが、「Prop 6」が通過してたら魔女狩りになってただろうなと、あらためて背筋がぞぞぞとした私です。

ちょっとびっくりしたのは、ミルクが「さあカミング・アウトしよう!」と言い出した場面。身近な人がゲイだと知ることで、みんなの投票に対する気もちが変わるはずという趣旨はわかるけど。元パートナーのスコット・スミスが、おいおい、そんな簡単に言うなよと突っ込んでいて、ちょっと同感。

ミルクが亡くなって30年が過ぎ、アメリカでは初の有色人種の大統領が誕生し、もうそろそろ「マイノリティ」と「マジョリティ」という区分けをやめてもいいのになーと思う。マイノリティもマジョリティも表裏一体じゃん。マジョリティとされてる人も、マイノリティのコミュニティではマイノリティになるわけだし。たとえば日本人は日本ではマジョリティだけど、海外に行けばマイノリティだ。その区分け自体がナンセンスという世の中になればいいのにね。

さて。昨年可決された「Prop 8」は同性婚に反対する住民投票で、私のまわりでも同意できかねるという人がけっこういて、つきつめていくと単に言葉に固定されたイメージのせいでは?という気がしてきた。「お父さんとお母さんがいて、子どもが生まれて、幸せな家庭」というイメージ。

愛情とか生殖という面も大切かもしれないけど、それだけだったら異性・同性に限らず、共に生活するだけでもいいわけじゃん。子ども生まない夫婦だっているんだしさ。わざわざ結婚するからには、税金とか相続、保険といった、こまごました具体的な法的面が重要だったりするわけさ。

私の友人がかつて「彼が入院してるんだけど、僕は家族じゃないから、細かい病状を教えてもらえなかったり、保険のことでも、いろいろ面倒な問題があるんだよね...。でもさあ彼は家族とは絶縁状態なんだよ。こういうときに結婚っていいなって思うよ!」と言ってたことも思いだしました。

逆に異性間でも結婚って言葉が嫌だという人もいる。人それぞれなので、いっそのこと「婚姻法」という名称を「異性あるいは同性間の婚姻あるいはパートナー関係法」にしちゃったら? 長いけど。それでも反対されるのかしら。少なくとも、法律と宗教とイメージを切り離して考えてみるのはどうでしょうね。
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Commented by ゆきたか at 2009-04-30 14:05 x
こんにちは、はじめまして。
MILKのサイトからお邪魔しました。
マジョリティとマイノリティ、本当にその通りだと思います。
色々区別したがるのかもしれませんね。
Commented by rivarisaia at 2009-04-30 17:57
ゆきたかさん、こんにちは!
マイノリティの人たちがつねに声をあげなきゃいけない状況はもうそろそろ終わってもいいのでは、と思うんですけど、まだまだなかなかそうもいかない世の中ですよね。
by rivarisaia | 2009-04-27 22:06 | 映画/洋画 | Comments(2)