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ウェディング・ベルを鳴らせ!:目覚ましベッド...

以前にも増してブンチャカ度合いがパワーアップしていた気が。好き嫌いは分かれるかもしれませんが、私はけっこう好き。上映終わる前に観に行けてよかった。
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ウェディング・ベルを鳴らせ!(Promise Me This/Zavet/Promets-Moi)
監督:エミール・クストリッツァ

むかしむかし、もとい、ちょっとむかし、セルビアのあるのどかな村に、落とし穴づくりの達人である工作じいさんがおった。
じいさんは孫息子とおもしろおかしく暮らしていたが、ある日、孫息子を呼んでこう言ったのじゃった。
「町へ行って牛を売り、そのお金でわしのために聖ニコラスのイコンを買ってきておくれ。それからお前も何かおみやげを買いなさい。それからお嫁さんを見つけてくるように」
さっそく、孫息子は牛を連れて町へと旅立つが…

という調子のおとぎ話。おとぎ話なので、人が空を飛んでいようが、靴屋の兄ちゃんがピストルをバリボリ食っちゃおうが、そもそも孫息子が少年なのに嫁探しって早くないか?とか、無問題です。そしてすべてがハッピーエンド。

イコンの聖ニコラス(サンタ・クロース)は子どもの守護聖人であり、救難聖人のひとりで、緊急事態に名前を呼んで願いを乞うと「はいはい呼ばれたので、やってきましたよー」と現れる(とウォラギネの『黄金伝説』に書いてある)。いい人だー。そんな聖人のイコンを買ったんだから、ハッピーエンドにならないわけないよねー。

基本は底抜けコメディ調ですが、マフィアのボスがセルビアに世界貿易センターを建てようと計画する話もそうだけど、ときどき皮肉めいたスパイスがピリリと効いてました。いちばん私がハッとしたのはこんな会話。

「第三次世界大戦かも?」
「何だって?第二次世界大戦もまだ終わってないのに?」


そりゃそうと、クストリッツァの映画に出てくるキテレツ家具(というかベッド)がいつも私の心に刻み込まれることに気づきました。『黒猫・白猫』のベッドに関しては別の機会に書きますが(ってことで書きました。コチラ)、『ライフ・イズ・ミラクル』ではベッドが空飛んでましたけど、今回はどんな人でも必ず起きるであろう「目覚ましベッド」が登場する。目覚まし時計を止めても、有無を言わせずベッドから放り出されるのだ。

最近はとみに朝起きるのが苦行の域に達しているので(朝の私はゾンビ状態だ)、ちょっとほしい...と一瞬本気で思った。

余談ですが、孫息子ツァーネ役のウロシュ・ミロヴァノヴィッチは、『それでも生きる子どもたち』のときよりも成長したねー。わんぱく少年がラッセル・クロウ似になっててちょっとびっくり。メタボ・ラッセル似にはなりませんように!


「ウェディング・ベルを鳴らせ!」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
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Commented by まるま at 2009-06-09 06:47 x
ラッセル・クロウ! 確かに! 映像も音楽もセリフも大好きです。聖ニコラス、そういう方だったんですね。いい脚本だなあ(うるうる)。
Commented by rivarisaia at 2009-06-10 23:19
笑顔が似てますよねー。音楽は『それでも生きる子どもたち』のときと同じ曲もあった気がする。CDほしいなー。聖ニコラスはおかげで聖人のなかでも昔から大人気らしいですよ!

by rivarisaia | 2009-06-08 23:34 | 映画/洋画 | Comments(2)