たいした問題じゃないが—イギリス・コラム傑作選—

梅雨の天気のようにどうもすっきりしない気分の今日このごろ。仕事がまっつぐスパーン!と進まないからでしょうか。いちいち小さいことでひっかかるので余計イライラするわー。ま、たいした問題じゃないが。

さて、本日ご紹介する本は、広くみなさまにおすすめしたい1冊。未読の人はぜひどうぞ。
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たいした問題じゃないが—イギリス・コラム傑作選—』行方昭夫編訳 岩波文庫

20世紀初頭の英国のユーモアとアイロニーにあふれたエッセイ集。収録作家はA・G・ガードナー、E・V・ルーカス、ロバート・リンド、A・A・ミルンの4人です。ミルンは『クマのプーさん』の人ですが、エッセイでも有名だったとは知らなかった。

4人それぞれが、それこそたいした問題じゃない問題についてくねくねつらつらと考察しているのが可笑しい。なかには、現代の私も「あー、あるある。わかるわー」と深く同意するエピソードもあり、読んでいてとても楽しい本でした。翻訳の文章の調子も内容にぴったりです。

とくに私が気に入っているのはガードナーとリンドのふたり。ガードナーは、日常のふとしたことをきっかけに思考がふくらんでいくところが、ビル・ブライソンのエッセイにどこか通じるものがあり、また、妙に説得力がある屁理屈を展開するリンドは内田百閒みたいです。

収録されているリンドのエッセイはどれもおもしろい。なぜ冬の朝に起こされても起きられないのかについてえんえんと述べている「冬に書かれた朝寝論」には吹き出すことうけあい。そう来たか、という理屈に脱帽しました。おかしい箇所を引用して紹介したいけど、たくさんありすぎて無理なのでご一読ください。リンドのエッセイは機会があったらもっと読んでみたい。

この本は、ぜひとも第2弾を出してほしいなー。
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by rivarisaia | 2009-06-29 17:50 | | Trackback | Comments(0)

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