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インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国:小さいのが危険です

先日ようやく観ましたが、全体的に微妙。もうつくらないほうがいい気もするけど…。

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インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国
(Indiana Jones and the Kingdom of the Crystal Skull)

監督:スティーヴン・スピルバーグ

昨年、ひとあし先に米国で鑑賞した妹が「最悪につまんなかったね。だってさ、いくらなんでもあそこで冷蔵庫ってありえなくない? おまけに最後は○○がくるくるくる~ってなって合体してピュー!」と意味不明なことを言っていて、お前は何を言ってるんだ?と思いましたが、まさしくその通りでございました。

しかし、本作で個人的に衝撃だったのは、あまりにヒドイ展開を表現するスラング「jump the shark(Wikipedia)」の同義語「nuke the fridge(Wikipedia)」を生んだという例の冷蔵庫シーンでもなければ、最後のくるくるのぴゅーでもなく、はたまたインディが所帯じみちゃったことでもありません。

それはシャイア・ラブーフがでかいサソリに遭遇した場面で、インディ・ジョーンズ先生が発したひとこと。

「デカイやつなら心配ない。小さいやつが危険」

今回もまた虫の話で申し訳ないですけどね、
ジョーンズ先生、それはマジですか?

そのむかし。

私は、野良猫かと思ったらアルマジロだったり、公園のトイレで用足ししている友人のヒザに上からタランチュラ系の毛深いクモがふってきたり、アライグマが毎晩ゴミあさりにきたり、家のタンスをあけたら火蟻(噛まれると痛くて腫れる)の群れが洋服にたかっていたり、などというのが日常茶飯事の異国の地でワイルドライフを送っておりました。

そして、ある日それは起きた。

友人宅で映画鑑賞中、ふと見るとダイニングの壁にポツリと何かがいる。クモかしら?と思って近づいてみると、それは体長1.5〜2センチくらいのサソリ。見間違いかと思ったけど、どこをどう見ても、尾をくねっと曲げているポーズといい、ハサミといい、見紛うことなく、それはサソリ。実物見るのは初めてだけど、座布団100枚かけてもいいくらいサソリ。

「あのー、映画をエンジョイ中にエクスキューズミー。
 あちらの壁にスコーピオンがいますけど…」


友人は宇宙人を見たかのような顔つきをしていました。

「あのね、あそこの壁にスコーピオンがいるんだけどさ」
「ホワァット!!?? オー!ノォォォーーー!」


その後のパニックぶりはご想像にお任せしますが、私も自宅にあんなものが出るくらいなら、黒い甲虫Gのほうがまだマシだと心底思いました。

殺虫剤かけて逃げられた日には、もうこの家にいられないので、頼むから一発でしとめてくれ、と懇願されたものの、はたしてサソリの動きはすばやいのか、ジャンプしたりするのか、皆目検討つかないし、そもそもなんで異国にまで来てサソリと戦わなくちゃなんないのか(泣)。

へっぴり腰になりつつ、靴ではたきつぶしたわけですが、寝室に出たらどうしよう、と頭を抱える友人に、「毒はないかもしれないし、気になるなら死骸取っておいて図書館で調べたら?」(そのころはインターネットがまだ普及初期だった)とすすめてみたところ、友人はキッパリと

「いや、何も見なかったことにする」


と言い切ってました。しかし、それから数ヶ月後、暗い顔の友人が近寄ってきてボソリと「また出たよ…アレが…。最悪…」。うわあああ。

あのとき「小さいやつなんでしょ、心配ないよ!小さいんだし」となぐさめたのは間違いだったのでしょうか、ジョーンズ先生。

海外の掲示板でも「インディ・ジョーンズのサソリの話は本当か」という話題を見つけましたが、どうやらジョーンズ先生のおっしゃる通りみたいですね…。しかもいまさらネットで調べてみると、どうやらあれは「Striped bark scorpion(Wikipedia)」。

「アメリカ中部からメキシコ北部で非常によく見られ、米国でもっとも高い頻度で遭遇する種」とあるので間違いない。刺されて死ぬことは稀だけど、かなり痛いのか…。

友人よ、あのときいいかげんなことを言って本当にすまなかった。でも、誰も刺されなくてよかった。映画としてはダメかもしれない『クリスタル・スカルの王国』ですが、おかげで私はひとつ学ぶことができました。さて、第5作目でも何か学べるのでしょうか。あまり期待しないでおこうと思います。
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Commented by 朝夕 at 2009-07-16 18:31 x
春巻ちゃん、
話題が話題なのでつい懐かしくて…。家の母親サソリに刺されたことがあるよ。
蜂の十倍の痛さだと言ってました。脈打つように痛いそうです。新築の家にはよく出ましたねえ。私も何匹か殺した覚えが。
ちなみにタランチュラの方が飛ぶので怖いです。私の小学校の先生はサソリに小さい時刺されて、口が痺れてしばらく喋れなかったそうです。それってかなり危なかったのでは…と今になって思う。
そんなワイルドな国に同窓会のため十ん年ぶりに9月行く予定。どうなることやら。
Commented by rivarisaia at 2009-07-18 00:20
朝夕さま〜!懐かしい話題でしたか、やっぱり(笑)
お母様が刺されたことがあったんですね。そしてそんなに痛いのか...。というよりも、あの家で何匹も殺しているところが、さすがワイルドな土地柄です。猫は刺されないんですかね。。。口を刺されるっていうのもかなり嫌ですが。

タランチュラ飛ぶのか...。タランチュラのようなクモというよりあれもまさにタランチュラだったのかな。友人宅のプールサイドに出たクモもたぶんタランチュラ。。。

9月かー。まだ暑そうだけど、楽しんできてくださいね!!
Commented by まるま at 2009-07-18 08:02 x
『スタンド・バイ・ミー』のエントリで春巻画伯の絵を鑑賞して、「臨場感とユーモアに満ちたトレビアンな作品。今後も虫のお話には絵がほしい……」と勝手に念じておりました。と、そこへ、異国でのスコーピオン話。へっぴり腰になりつつ、靴ではたきつぶしたという春巻さんの侠気あふれる「なでしこジャパン」ぶりといい、ビバ! 生きものカテゴリ! 映画(洋画)カテゴリ! です。

『クリスタル・スカルの王国』は、わたしの周囲で観た人は誰もが春巻さんと同様に「び、びみょう……」と話していたので、未見のままでした。でも、いまやスコーピオンのおかげで観る気満々です! ありがとうございます。
Commented by rivarisaia at 2009-07-18 23:40
まるまさま、サソリの絵も描いたほうがよかったですかね!

っつーか、生サソリ、しかも室内、はホントに勘弁してほしいです。見間違いかと思って何度も姿かたちを確認しちゃったし、はたきつぶすときも必死でした。でも小さいから大丈夫だったんですよねー。大きかったら逃げてたと思ふ...。

『クリスタル・スカルの王国』はとても微妙でしたよ。。。たとえば007の日常生活を知りたくないのと同様に、インディの私生活もあんまり知りたくないので、最後はなんかこう、ファミリー・パパなインディってどうなのよ、と遠い目になっちゃうかもしれません!
by rivarisaia | 2009-07-15 19:34 | 映画/洋画 | Comments(4)