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シルビアのいる街で

今年の東京国際映画祭の話をする前に、昨年のTiFFで話題になった作品を人からDVDを借りて観たので忘れないうちにその報告を簡単に。
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シルビアのいる街で(En la ciudad de Sylvia)』監督:ホセ・ルイス・ゲリン

昨年観た方々の感想を読むと、多くの人が「風を感じた」と述べていて、しかもあらすじがよくわからない。で、私の感想は、筋は好きじゃないけど、風を感じたよ!とてもよかった、です。

あらすじはこんな調子。
ストラスブールを訪れたひとりの青年。カフェでノートにスケッチをしながら周囲の女性を観察していると、ひとりの女性に目がとまる。彼女は6年前に会ったシルビアでは?

女性の後をひたすら追いかける青年。さんざん街中をつけ回した挙げ句、トラムの中で声をかけると、「私はシルビアじゃない」というつれない返事。後をつけるのをやめてほしいとも言われてしまう。そんな彼は、次の日も街の中に幻のシルビアの面影を求めるのだった。終わり


話だけみると、けっこう危ないというか怖いです。青年はハンサムの部類に属するのかもしれませんが、ヤサ顔なので私の好みじゃないし(まあ、それは関係ないが)、わけわからない青年にひたすら付け回された女性は不愉快な気分になるよねえ。

しかし、この映画の場合、あらすじは割とどうでもいいと言いますか、ストラスブールの街中をくまなく見せるための手段にすぎない気がします。ストーカーっぽい内容なのに、映画の印象はとてもさわやか。なぜなら、じつは街が主人公だから。

細い細い路地裏、ひっそりとした石畳の道、屋台のお兄さん、アパルトマンの開け放たれた窓、街のざわめき、うららかな1日に、ゆったりとストラスブールを散策している気分にひたれることうけあい。いい街だなあ。

おそらく彼は生身のシルビアには永久に巡りあえないと思うけど、シルビアの面影はそよ風のようにいつまでも街中を漂いつづけている、そんな感じの映画でした。おすすめ。
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by rivarisaia | 2009-10-19 18:13 | 映画/洋画 | Comments(0)