Fairy Tales in Latin:昔話でラテン語を

雑用を片付けていたら週末が終わってしまい、あれれ?な気分でいっぱいです。いろいろやろうと思ってたのに……ま、いいか。来週やれば。

最近まったく触れてないラテン語ですが、つい先日、ヒストリーチャンネルで古代ローマの番組を見ていて、いつになくヤル気が出ている今日このごろ。新しいテキストがほしいところですが、そういや、うちにはこんな本がある。
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Fairy Tales in Latin: Fabulae Mirabiles
Victor Barocas著、Susan Schearer編集、Brad Rhodes絵、Hippocrene Books刊

白雪姫や赤ずきん、といったなじみ深いおとぎ話をラテン語で読んでみよう!という主旨の本です。アメリカのAmazonで評価が高かったので、昨年購入。本書には長所と短所があります。

●長所

(1) 字が大きくて、ひとつの話が約3ページと短いので、気軽に読める。

長ーい文章を解読中、わけがわからなくなって撃沈!ということがありません。おお、キケロよ、なぜ君の文章はそんなにまどろっこしいのだ…などと涙目になることもない。

(2) 元の話を知っているので、単語の意味が簡単に想像がつく。

これは初心者学習者にとって重要です。ラテン語の単語は変化しまくりなので、うっかり勘違いすると、文章の意味が変わってきちゃう。たとえば、「母が・太ったブタを・食べました」と「豚が・太った母を・食べました」では、全然意味が違うじゃない?

元ネタを知っていると、解読するのがマジで楽なんですよ...。

●短所

(1) 元の話を知りすぎているがために、辞書を引かずに推測だけで読んでしまう。

学校に通ってたときは、本当に毎晩泣きながら辞書をひいていた。先生の指摘に備えて、すべての単語の意味のみならず、格変化までもビッチリとメモしていた。それが逆にタメになったわけですが、元ネタを知りすぎているうえに、先生の激しいツッコミがないと思うと、ほんとに辞書ってひかなくなるもんですね…。

さらに、これが肝心なんですが、

(2) 挿絵がヒドイ(笑)

いや…その、まあ何ですか、堅いラテン語の本にも挿絵を入れて親しみやすくしよう、という心意気は買う。でも、この絵はあんまりだ。グリム童話の大昔の挿画を使うのではダメだったの? だって、こんな絵なんだよ。。。

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左が白雪姫の挿絵、右は裸の王様の挿絵。もっとマシな絵もあるんだけど、見れば見るほど雑な絵なのだった。

結論としては、やっぱり学問に近道なし、せっかく読むなら『ガリア戦記』などに挑戦したらいかがか?という気分になったのでした。初心者が息抜きで読むにはいいかも。たぶん、読み終わったあかつきには、「難しくてもちゃんとしたのを読もうかな〜」という気持ちになると思います。

似たような本で『Fairy Tales from Before Fairy Tales: The Medieval Latin Past of Wonderful Lies』というのがミシガン大学から出ていて、こちらは表紙の絵や内容説明をみると、本書よりも本格的でおもしろそうです。ちょっとほしいが、中世ラテン語ときたもんだ。私が手を出すのは、まだまだ先の話…でも先に買っておくという手もあるか…。
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Tracked from Fairy Tail E.. at 2013-01-28 01:04
タイトル : Fairy Tales Latin Fabulae Mi..
[...] om 虎団Jr. 虎ックバック専用機 [...]... more
by rivarisaia | 2009-11-09 01:25 | ラテン語・イタリア語 | Trackback(1) | Comments(0)

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