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アクシデント(映画祭タイトル:意外)

今年のFILMeXは、常連のトーさんの映画がくるかと思いきや、なぜかソイ・チェンでみんな「意外~」と心のなかでつぶやいたはず! 本作はプロデューサーがトーさんです。
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意外(Accident)』監督:ソイ・チェン/鄭保瑞 製作:ジョニー・トー/杜[王其]峰

「偶然の事故を装った殺人」を請け負う殺し屋グループがいた。彼らの計画は完璧なので、だれもがそれは「事故」だと受け止めていた。

そんなある日、ひとりの男から「父親を殺してほしい」という依頼が舞い込む。事故死に見せかけるために、いつものように綿密な計画を練り実行に移すが、アクシデントが勃発。仲間のひとりが「事故で」死んでしまう。

はたしてそれは本当にただの「事故」なのか、それとも彼らの計画を見破っただれかが、自分たちを事故に見せかけて殺そうとしているのか….。

おもしろかった~! 事故なのか、それとも殺人なのか。いかんせん本人たちは事故を装った殺人のプロなので、事故死と言われてもにわかに信じられない。猜疑心に翻弄され、 緊張感あふれる密度の濃い89分。

殺し屋グループの疑り深くて慎重な男に古天楽(ルイス・クー)、のちに古天楽が怪しいと目星をつける男が任賢齊(リッチー・レン)です。

古天楽は、お調子者からインテリヤクザ、ダメなパパから神経質な殺し屋と、じつに幅広くいい仕事してますね! 疑心暗鬼になり、仲間すらも信頼できなくなっていく古天楽は、ひたすら孤独だし、ある種の偏執狂でもある。。

映画が終わって振り返ってみると、彼がどうしてそんな人になってしまったのか、すご~くよくわかるんですけどね。人間って、信じたくない気持ちと信じられない気持ちがふつふつと湧いてくるうちに、誰かのせいにしたくなっちゃうんだよなー。

ここで、有名なカエサルの言葉を思い出しました。監督もQ&Aで似たようなことを言ってましたね。

「人は自分が信じたいと望むことを信じるものである。
(Homines id quod volunt credunt. )」ガリア戦記3巻18節-5


ある意味、登場人物全員が可哀想、というか不幸な話だった…。

「意外」とは「事故」の意味だそうですが、邦題は「意外」でよいと思う、に私も1票。展開もオチも、そして最後のほうでアレを効果的にもってきた点も、意外でした。

監督Q&Aにつきましては、CINEMA TOPICSのコチラの記事をご覧ください。
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by rivarisaia | 2009-11-28 19:07 | 映画/香港・アジア | Comments(0)