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ファーゴ

年末に、物事は段取りと書いといてなんですが、プロフェッショナルであってもゆめゆめ段取りを忘れるべからずということで、そもそも浅はかな人たちが集まって事を運ぼうとすると段取り以前の問題なのだった。

そう、どしろうとの計画は、ときとして変な方向に進んだ結果、大惨事を招くこともある…って、そんな映画もいくつかありますよねえ。そのうちの1本、季節は寒い寒い冬、というのがこれ。なつかしい!

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ファーゴ(Fargo)』監督:ジョエル・コーエン

ことの発端は、気弱なジェリー(ウィリアム・H・メイシー)が、ある大それた計画を立てたこと。しかし、その仕事を依頼した相手がスティーヴ・ブシェーミとピーター・ストーメアのコンビだった、というのも災難でした。まあでも、まともな人間ならあのふたりには依頼しないだろう。いや、そもそもまともな人間は、まともじゃない計画を実行しようとはしないのだった。

うまくいくはずの計画は思わぬ方向に進んでしまい、もはや計画を立てた本人の手にはおえない大惨事へと発展してしまう。いやあろくでもないねえ!

本作に出てくる人はみなふつうの、ややダメな感じの小市民。しかしそういう人が欲をかくと、本人の意思とは裏腹にズブズブと泥沼にはまっていくのだった。それとは対照的な存在なのが、女性警察署長マージ(フランシス・マクドーマンド)やマージの夫であり、まじめに仕事をし、ささやかな日常の幸せに喜びを見いだしている。無理に背伸びせず、身の丈にあった真っ当な生き方がいちばんですね。

どこまでも白い雪景色と何もなさすぎるミネソタの田舎町(実際にはファーゴはノースダコタの町の名前)、のんびりした口調のミネソタなまりのおかげで、血みどろなのにのどかで、凄惨で暗いが滑稽でもある映画。ちなみにこの田舎町とミネソタなまりは影の主役です。

それにしてもコーエン兄弟ったら、ブシェーミをいじりすぎです(笑)本作は映画館にて1回観たっきりなんですけど、ブシェーミのあのシーンが忘れられません。正確にはウッドチッパーからはみ出たブシェーミの足…。そんな私はブシェーミがけっこう好きです。
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Commented by minaco. at 2010-01-19 01:10 x
これぞ雪だるま式、とゆう言葉がぴったりですねえ(涙)。
>ウッドチッパーからはみ出たブシェーミの足
確か、白い靴下が…あああ。ブシェーミの「ヘンな顔」はずるいです。「アルマゲドン」の変態さんもかわいかったですね。結構タイプです。

ところで、サム・ライミの『シンプル・プラン』も簡単な計画がとんでもない不幸を招く映画でした。「ファーゴ」はトホホ…と笑えますが、こちらはあまりに哀しすぎる話です。
Commented by rivarisaia at 2010-01-21 06:02
ほんとにどうしようもないですよね。
気づいたら惨劇と化してしまってますもんね。そしてだれも止められない。。

『シンプル・プラン』もなんか雰囲気がかぶってますが、『ファーゴ』よりもどんよりと重苦しく、そして原作の小説では、ダメ押しのような後日譚がさらに救いようがない...。

ブシェーミのあの場面だって、本当はどんよりするハズなのにおかしいなあ。ブシェーミだからでしょうか。ブシェミはどの映画に出ても、必ずおいしい役!と思ってるのですが、やっぱりヘンな顔だから?(ごめん...)
by rivarisaia | 2010-01-16 23:59 | 映画/洋画 | Comments(2)