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日本暗殺秘録

清々しい気持ちでオリンピックを終えたのに、この映画!?という気もしなくはないが、2月に観たので何か書いとかないと忘れちゃうからさー。

日本暗殺秘録』監督:中島貞夫

鑑賞日は天気が悪かったのにも関わらず、フィルムセンターは満席でございました。

東映オールスターキャストで、幕末から昭和初期にかけて日本で起きた暗殺事件を描いたヤバい映画とは聞いてましたが、想像と違ったのは、「血盟団事件」のパートがかなり長くて本作のメインとなっていたところでしょうか。

本作に登場する事件は次の通り。

・桜田門外の変(万延元年3月3日)
・大久保利通暗殺事件(明治11年5月14日)
・大隈重信暗殺未遂事件(明治22年10月18日)
・星亨暗殺事件(明治34年6月21日)
・安田善次郎刺殺事件(大正10年9月28日)

・ギロチン社事件(大正12年9月10日)
・血盟団事件(昭和7年2月9日井上前蔵相暗殺、
  3月5日団琢磨三井合名理事長暗殺)
・永田鉄山・陸軍省軍務局長斬殺事件(昭和10年8月12日)
・二・二六事件(昭和11年2月26日)

暗殺にいたる動機や経緯はそれぞれなのでしょうが(なにせ血盟団以外は本当にイキナリの暗殺シーンのみで、深い背景は描かれない)、私は思想云々よりも刀や刃物での暗殺って痛いよ、恐いよ、ざっくりいっちゃってるし、ひい〜という気持ちで観てました。

メインの血盟団事件は、主役が若かりし日の千葉真一、そして「一人一殺」の井上日召役が片岡千恵蔵です。

本作は1969年の映画ですが、なんていうのかねー、不況、貧困、ワーキングプア、ダメな政治、汚職官僚...と血盟団事件のキーワードはまさに今の時代にもピッタリ!(苦笑)

自分だけでなく、まわりの人たちもみな、貧困のせいで何もかもがうまくいかず、まさしく逃げ道なんてどこにもない人生、全部世の中が悪いんだ、と思うにいたる千葉ちゃんの心境と、絶望した挙げ句に眼光鋭い千恵蔵に引き寄せられる気持ちは、まあわからなくもない。そういう人もいるだろう。しかし、女を孕ませといて暗殺にいっちゃうのは、どうかと思うぞ。それはあんまりぢゃありませんか...。子どもはどうすんのよ。

最後の二・二六事件は、鶴田浩二が青年将校っていうのに無理があるのと、とってつけた感がなきにしもあらずというのが気になるものの、延々と続く反乱将校の処刑シーンがけっこうエグかったです。銃声とともに、あがる血しぶき、はらりとめくれる顔を覆う布。エグいとはいえ、ちょっと新鮮でした。

そしてラストにでーんと出るテロップ

そして現代、暗殺を超える思想とは何か


なんでしょうねえ、暗殺を超える思想。本当はここで「ない!」と答えてほしいのか?と邪推しつつも、暗殺なんて割りに合わないよ、だって結局世の中なーんにも変わってないもん、と思う私でした。
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Commented by chinwan at 2010-03-03 23:14
あのあと、調べたら千葉ちゃんの役のモデルになった人って、結局、死刑にはならず出所してから右翼の大物になったらしいです。
で、ますます気になったのは、あの女性と子供、ちゃんと責任とったんか〜
大義を語る前に、目の前のことに責任を取れと言いたい。
Commented by ゆずきり at 2010-03-04 00:28 x
なんのかのいいつつスター映画は楽しいなあと思いましたが、最後の銃殺の場面は、単純なだけに効果的すぎでエグかったですね。しかも「国家が」ころしてるわけだし。
個人的には、唯一の未遂事件の犯人、吉田輝雄がカワいかったのがうれしかった。遊んでるようにしかみえない。

>死刑にはならず・・大物に

なんてことでしょうか!!
藤純子がダメだったからますみたんにしたんだとも思うので、さらに許せん。
Commented by rivarisaia at 2010-03-04 03:15
>KEIさん
え!なんですって!

うむ....結局ますみたんと子どもはどうなったんでしょうね。後から名乗り出られてもハタ迷惑だろうけど、こっそりお金は渡すとか、いろいろ責任を取る方法はあると思う。

大義もいいけど、身のまわりのことをまずきちんとしてほしいですよ!
Commented by rivarisaia at 2010-03-04 03:20
>ゆずきりさん

なんだか最後の銃殺場面の演出は斬新というか、印象的でした。恐い。吉田輝雄は小粋な感じでよかったです!格好も妙にダンディだったし。

そうですよ、そもそも千葉ちゃんは、藤純子なのかますみたんなのかどっちかハッキリしろ、という感じだったですよねえ。どうせ、ますみたんに純子を重ね合わせただけに違いない。あんまりだ...。
by rivarisaia | 2010-03-02 23:24 | 映画/日本 | Comments(4)