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ショックプルーフ

WOWOWのフィルム・ノワール特集で放映した際に録画したのをいまさら観たんですけど、話の展開がまるきり読めなかったよ!

ショックプルーフ(Shockproof)』監督:ダグラス・サーク

殺人罪で刑務所に入っていたジェニー(パトシリア・ナイト)が仮釈放となり、保護観察官グリフ(コーネル・ワイルド)のもとにやってくる。保護観察期間中は毎日グリフと面接しなければならいジェニー。さっそくグリフから、恋人のハリー(ジョン・バラグレー)と会うことを禁じられる。ジェニーは悪党ハリーのために殺人を犯したのだった。


とまあここまではありがちの出だし。ジェニーはハリーと密会し、保護観察期間をばっくれるために、闇組織にお金を払ってサンフランシスコに逃げようと画策します。しかしグリフはやり手の保護観察官であり、ジェニーがハリーと会っていることを知り、それを止めさせるばかりか、仕事が見つからない彼女を更生させるべく、盲目の母の世話係として自分の家に住み込みで雇い入れます。

……。グリフは親切なの? それとも何か下心があるの?

どうやらジェニーに下心惚れてしまっていたようす。そんなジェニーもグリフの優しさにふれ、悪党ハリーと善人グリフの間で揺れ動くのですが、このあたりから予想だにしない展開に。

以下、ぶっちゃけてしまいますが、よござんすか?

・ジェニーとグリフはベガスで極秘結婚をする。
観察官と仮釈放中の犯罪者が保護観察期間中に結婚するのは違法らしいよ、グリフ、ちょっと落ち着け!

・それを知ってグリフを脅そうとするハリーをジェニーはうっかり銃で撃ってしまう。

・ジェニーとハリーに騙されたと勘違いしたグリフはジェニーをムショ送りにしようとするが、彼女の涙ながらの告白を聞き、「ここで出頭させたらジェニーは終身刑になってしまう。よし、ジェニーは俺が守る!ふたりで逃げよう、メキシコへ!」と逃亡。
…マジですか。グリフは真面目人間だったんじゃないんですか。真面目な人ほど捨て身になると向こう見ずですよね。

どうでもいいけど、残された盲目の母と小さい弟はどうすんのよ、グリフ!

・指名手配されメキシコには行けず、逃げ回るふたり。最終的にはグリフは油田で働くことに。しかし逃げ回ったふたりは疲れ果て、そもそも貧乏なれしてないグリフはイライラしっぱなしでケンカの耐えない日々。

もうこの辺りで私はこの話がどう転ぶのかよくわからなくなってきました。

・ついに逃げ回るのをあきらめたふたりは自首することに。
ところが、死んだと思っていたハリーは生きており、病院のベッドで「ありゃ事故だった」と証言。事故なので、ジェニーはおとがめなし。ま、逃走したけど、それも保護観察官が同行してたんだから問題なし!ということに。

おふたりとも幸せにね!—The End—

どうやら映画会社の意向でこのようなハッピーエンドになったようですが、なんと言いましょうかねえ、早合点しないで、とにかく落ち着けとグリフに言ってやりたい気分でいっぱいになりながらも、悪党ハリーが突然イイ奴になっていて、狐に化かされたような幕切れでございました。途中まではおもしろいんですけどね。

IMDbによると、サークもこの変更は気に入ってなかったらしい。オリジナルは破滅的な終わり方だったようで、私もそっちのほうがフィルムノワールな気がするよ、と思ったのでした。
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by rivarisaia | 2010-03-15 00:56 | 映画/洋画 | Comments(0)