ぶたぶたくんのおかいもの

先日、本棚の拭き掃除をしていた際に、ひさびさに幼稚園の時分に入手した絵本をパラパラ眺めました。私の幼稚園では、毎月「こどものとも」と「かがくのとも」の絵本がそれぞれ1冊ずつ園児に配布されており、オレンジ色の肝油ドロップとともに楽しみのひとつとなっていたわけですが、そのときもらった本を何冊か捨てずに取ってあったのだった。

そして、その中でも「ああっ! こ、この本は!」と思ったのがこれ。

ぶたぶたくんのおかいもの』土方久功 作・絵 福音館書店

子どもの時分は、ほかの子どもとは多少嗜好がズレていたとはいえ、私もふつうにお姫さまとかぐりとかぐらとかまりーちゃんとかうさこちゃんとかが好きだったわけですよ。しかし、どうしても私の脳裏から離れない1冊というのがあって、それはぐりとかぐらとかまりーちゃんとかうさこちゃんではなく、このぶたぶたくん

むしろ幼稚園のときはぶたぶたくんの絵は嫌いだった。嫌いだったのに、なんだかインパクトが強すぎて、ぐりとかぐらとかまりーちゃんとかうさこちゃんよりも思い出すのが、このぶたぶたくん

だって、ぶたぶたくんとやらの様相はこう。
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ちょっと昭和な雰囲気がコワイ...。そもそも、「ぶたぶたくん」の本名は「ぶたぶたくん」ではない。が、しかし本人の口グセが「ぶたぶた、ぶたぶた」のため、お母さんまでもが「ぶたぶたくん」と呼ぶようになり、子どもの本当の名前を忘れてしまったという、そはアリなのか?な設定である。

本書は、そんなぶたぶたくんの初めてのおつかい、という話で、道中友だちのカラスとクマに出会い、無事に買い物をすませておうちに帰るという、いたってふつうの物語なんですけど、何せ表紙からわかるように昭和レトロ全開の絵柄がすごい。巻末には、お買い物ルートマップ付き。

しかし、何よりも強烈な印象を放つのが、ぶたぶたくんがパン屋で買いもとめる「かおつきぱんのじょうとう」なる品物ですよ。ふらんすぱんでもしょくぱんでもなく、かおつきぱん。しかも、じょうとう。

冗談抜きで、いまでもたまにパン屋に行くとですね、「かおつきぱんのじょうとう」という言葉がふっと頭をよぎったりするんですよ。すごいね、ぶたぶたくん!

本書はいまでも売ってるのかと気になり、Amazonで検索したところ、ちゃんと出ておりました。しかもカスタマー評価は五つ星だよ! 怪しげな雰囲気がもう忘れられないと大評判。そうでしょう、そうでしょうとも。私も何十年も忘れられないですからね、ぶたぶたくんと、かおつきぱんのことを。
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Commented by まるま at 2010-04-06 09:31 x
かおつきばんのじょうとう、が頭をよぎるとうかがって、朝から感激しております。

表紙のぶたぶたくんの首のリボン(マフラー?)で、なぜか、横綱土俵入りのときの白くて太い綱を連想したものでした。用途も素材も全然違うし、巻いている部位も違うのですが……。
Commented by rivarisaia at 2010-04-07 00:56
おや、まるまさんも、かおつきぱんのじょうとう、が忘れられないおひとりでしょうか!

この首のリボンもとってつけたようで、そこがたまりませんよね。いわれてみれば、確かに横綱土俵入りのあの綱に似てる...。
by rivarisaia | 2010-04-05 21:44 | | Trackback | Comments(2)

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