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新街口

先日の『門徒』は、スタイリッシュな雰囲気のDVDジャケとは全然違う内容だったわけですが、そういえば、DVDのジャケから連想されるイメージと映画の内容が全然違うといえば、これもそうでした。
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新街口』監督:雪村

ずいぶん前に入手したDVD。黒っぽいスーツの人々がクールな表情で決めてまして、後ろのほうにはエリック・ツァンもいる。てっきり北京の新街口を舞台にした黒社会の話なのだろうかと思ったら、180度イメージ違います。チンピラの話といえばチンピラの話なんですけど、もっと泥臭い庶民の話。しかも時代は80年代。エリック・ツァンなんてほんと一瞬しか出てないし。でもおもしろかった!

80年代の北京。仲間と一緒に路上で包子を売って日銭を稼いでいる男(雪村)が、好きな女性の夢を叶えてあげるために奔走するという、北京の裏町とそこに暮らすしたたかな庶民たちの物語。


80年代の北京、なつかしい。そうそう、街も人もこんな感じだったよ!

主人公たちの包子売りは無許可なうえに暴利をむさぼろうとするかなり怪しげな商売で、周囲からは「まともな職につけ」としょっしゅう怒られているんだけど、全然気にしない。あれやこれやと手を変え品を変え、せこせこと小金をためるべくがんばっている。

みんなでつくる包子もおいしそうなんだけど、途中で出てくるサンザシ飴も食べたい(サンザシ飴は私の大好物)。そして皆のたまり場になっている安っぽくケバケバしくダサい食堂のご飯もなぜかおいしそうにみえる。しかし絶対に旅行などでは入りたくないヤバいセンスの店である。

仲間と一緒に商売に精を出すなか、ときには警官とやりあったり、敵対するグループと喧嘩したり、笑いもあるけど、悲しい悲しい事件も起こる。そして時代はだんだんと移り変わっていくんだろうなあという気配を匂わせて映画は終わる。

オリンピックでけっこう壊されてしまったであろう北京の裏通りの雰囲気がとてもいい。登場する人々のファッションも、半ズボンに靴下にサンダルとか、お腹までまくりあげたポロシャツとか、ああ昔の中国ってこうだったよなあ、となんだか懐かしさ満載。

さらに時折はさみこまれる、昔のリアル映像があまりにもダサくて、これまたおもしろいのだった。北京はしばらく訪れてないけど、だいぶ変わっちゃってるよね。私の頭の中では、この映画のイメージのままだけど。
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by rivarisaia | 2010-04-21 00:45 | 映画/香港・アジア | Comments(0)