鉛を飲まされた男

ニコラ警視シリーズって、私は1冊目の『ブラン・マントー通りの謎』しか紹介してなかったのね。原書はいまのところ8巻まで出ているようですが、邦訳は3巻まで出てます。

まず第2巻。
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鉛を飲まされた男』ジャン=フランソワ・パロ著、吉田恒雄訳
ランダムハウス講談社

TVドラマ版の第1話〜2話になっていた話が本書です。

ニコラが故郷からパリにやってきたのは1759年末頃。15ヵ月の修行の後、特別任務を手がけることになったのが1761年2月の話でした(第1巻)。本書はその少し後、1761年10月末に起きた、伯爵子息の謎の変死事件です。

しかし私にとって、このシリーズの魅力は事件とその謎解きの部分よりも、18世紀パリの雰囲気のほうが大きい。

高貴な方々は、皆さん単刀直入にズバズバ話したりしない上に、もってまわった言い方を好むので、真意がよくわかんなかったりすることもあるんですが、そこが逆におもしろい。ニコラも1巻での事件を解決した手腕が見込まれて、国王や警視総監からも信頼を得ており、本作ではポンパドゥール伯爵夫人の屋敷に呼ばれたり、ヴェルサイユに呼ばれたりと大忙しですよ。いやあ、ヴェルサイユは広すぎて迷子になりそうな場所だこと。

そして相変わらず、なんといっても料理が美味しそう! 料理人カトリーヌのつくるごはんも食べてみたいし、肉屋街にあるモレルの料理屋にも行ってみたい。モレルさんの特別メニュー、豚レバーの団子のクレープ包み焼きは「皿まで嘗めちゃうくらいおいしい」そうですよ。モレルさんのところでは残念ながら葡萄酒は出せないので、林檎酒でどうぞ。

そして本書を読んだ後は、朝ご飯にココアと焼きたてのパンが食べたくなるのでした。


●ニコラ警視シリーズ
第1巻『ブラン・マントー通りの謎
第3巻『ロワイヤル通りの悪魔憑き
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by rivarisaia | 2010-05-09 16:47 | | Trackback | Comments(0)

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