ロワイヤル通りの悪魔憑き

本日もニコラ警視シリーズ。本作では美味しそうな料理の描写がパワーアップ、いつものように簡単なつくり方まで台詞で言ってくれる箇所もあり、本当に読んでいてお腹がすくシリーズだ。
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ロワイヤル通りの悪魔憑き』ジャン=フランソワ・パロ著、吉田恒雄訳
ランダムハウス講談社

なんと第2巻からいきなり9年後の1770年。王太子とマリー・アントワネット成婚宿が花火大会の大惨事から幕を開けます。大惨事が起きた原因究明と、無数の死体の中で発見された不自然な扼殺死体の謎を解くのがニコラのお仕事。

超常現象が起きるという設定が、ちょっとええー?と思ったけど、悪魔祓いの場面はおどろおどろしいし、仕立て屋や薬局の描写にわくわくする本作。

また、今回はサンソンの隠れた一面をニコラが知る、という箇所が出てきます。私もニコラとともに「へええ」と驚いたのですが、『死刑執行人サンソン』にも同様の話が収録されておりました。

本書に登場する仕立て屋の親父は、サンソンは流行の最先端にいる人だと語るわけですが、サンソンが取り入れた蚤色の変わった裁断の服装がド=リトリエール侯爵の目にとまり、「サンソン風」として流行したんだって。へええ。

国王の寵妃としてポンパドゥール夫人に代わりデュ=バリー夫人が登場。最後に意味深な一言が発せられるけど、今後ニコラが夫人と関わる場面が出てくるのかしら。花火大会の大惨事からはじまるせいか、パリの街になんとなく不穏な気配が漂いつつある、という感じです。革命は19年後ですが。

そして気になるのは、本書のあとがき。「続篇をいつか紹介できればと思っている」とあるのですが、続篇の刊行が決まってないってことなのかな。続き出してほしいなー。

ニコラ警視シリーズ
●第1巻『ブラン・マントー通りの謎
●第2巻『鉛を飲まされた男
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Commented by fontanka at 2010-05-13 19:57 x
マンガ「ベルサイユのばら」で(ふ・・・古い)
ルイ16世が、アントワネットの衣裳選びの際に、「まるで蚤の色だ」と言うシーンがありました。
オリジナルはサンソンだったわけですね。
Commented by rivarisaia at 2010-05-14 02:56
ベルばらにそんなシーンありましたっけ!?
家のどこかにマンガがあるので、探してみようっと。蚤色って要するに茶系ということですよね。

そして変わった裁断って、どこがどう変わっているのかというのも気になりますー。

by rivarisaia | 2010-05-10 14:33 | | Trackback | Comments(2)

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