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密告

サッカーで3:30の試合を見るために3時起き、というのが無理です。だって、ツール・ド・フランスもやってるんですよ、12時すぎまで。私にどうしろと。

ところで、私のイタリア語の先生などは「自転車レースのどこがおもしろいのか?」とジロやってる国の民とは思えない発言をかましたりするのですが、自転車レースは初めはよくわからなくても、そのうちだんだんわかってくればくるほどおもしろいので、みなさまも機会がありましたらぜひどうぞ! 個人競技でありながらチームプレーでもあり、作戦もかけひきもあるんですよ。しかも自動車並みのスピードで進んでいくっていうのもすごいよね。

さて。

ツール中だからってわけじゃないけど、フランス映画観ました。
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密告(Le Corbeau)』監督:アンリ=ジョルジュ・クルーゾー

フランスのある田舎町。医師の不倫を告発する1通の手紙が届く。手紙には「カラス」という署名があった。「カラス」による密告の手紙は、町中の人に届きはじめ、内容もさまざまな人の秘密を暴露するものへと変わっていく。やがて町の人々は疑心暗鬼になり…


カラスによる手紙が人々を不安に陥れ、誰も信じられなくなっていき、死人が出たり、暴徒が出たりと、平和だった小さな町が内側からじわじわと破壊されていくところが非常に恐い。

なんとも嫌なシーンは、ある人の葬儀の場面。運ばれていく棺からハラリと落ちる1通の手紙。道に落ちている白い封筒を町の人たちは汚らわしいものを見る目つきで、よけて通るんですよね。それなのに、子どもがその手紙を拾って開封すると、大人が横取りして今度はまわし読みをはじめちゃうの。汚らわしいものでも、やっぱり読んじゃうんだよ。で、犯人はお前だろ!と確たる証拠もなく他人をつるし上げしたりするわけ。

げに恐ろしきは人の心かな。

主人公である医師は、「カラス」探しに奔走するんですが、疑心暗鬼になっているのは主人公も一緒。気持ちはわからないでもないとはいえ、最後のほうのころころと意見を変える主人公に対して「ちょっと落ち着け!」と思ってしまったのも事実です。あれじゃあ女性が可哀想だ。

肝心のカラスの正体はちょっと意外でした。いや…主人公よりも疑心暗鬼になりすぎていたのか、私はまったく別の人物をカラスだと決めつけてました。すまん、まったく無実の人だった!

ところで、カラスの密告書の字面が密告という内容に反してえらくかわいいんですよね。ご丁寧に署名にはカラスのイラストつき。そこがまた気持ち悪い。

あの犯人がそんな一見かわいらしい手紙を書いてる姿を想像するとさらに気持ちが悪い。そして、おそらく町中に出回ったカラスの密告書の中には、ニセモノもあったのではないかと思われるんですよ。つまり、カラスの名をかりて便乗した人もいるのではないか。そのあたりははっきり描かれないのですが、そもそも犯人の動機も、結末の真相もはっきりしないまま終わってしまうというモヤモヤ感が、気味悪さを増長させていて秀逸です。
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Commented by fontanka at 2010-07-12 22:38 x
ツール→サッカーお疲れ様です(爆)
我が家は、週末は、たまったツールの大上映会と化し、試合結果の情報を得ないように(サッカーと違って、道を歩いていて勝敗を知ることはない・・)TVは殆どみず。(選挙は行きましたよ)

タコのぱうる君も、つい最近まで知らなかった。夫はおとといくらいに私がおしえました。
自転車に興味のないイタリア人→殆ど信じられません。
ベネチアでTVをみてたら少年選手&お迎えのママ。まあ、日本における「野球に興味のない人(夫)」もいるので・・・
マドリッドに行った時は、エラスが優勝したものの(後に剥奪)、どうして、こんなに盛り上がらないんだ???本当にスペインなのか?でした。
オランダ、ベルギーは「自転車のれないでどうする」国なんで。。。

ちなみに、フランス映画は、後味が悪いものがあるんで結構苦手です。
Commented by rivarisaia at 2010-07-13 01:13
疲労困憊です(苦笑)
たまったツールの大上映会ってすごいね。ぶっ通しで見ないといけないじゃないですか!!でも勝敗は確かにわからない。

前の先生は自転車に興味のあるイタリア人だったけど、いまの先生はまったく興味のないイタリア人。キッパリとわかれるものだなあと思いました。オランダは先日オランダ在住の知人と食事をした際に、「有無をいわさず自転車大国」ということを確認しました。

フランス映画の後味の悪さはなれるとけっこう快楽に通じるものが。観るときの体調にもよりますけどね!
by rivarisaia | 2010-07-10 23:59 | 映画/洋画 | Comments(2)