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見たもの読んだものについての電子雑記帳


by 春巻まやや
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プリンセスと魔法のキス

ツールも終わってしまい、本格的に夏ですね。夏というと無性にケイジャン料理が食べたくなるのですが、ケイジャンといえば、ニューオリンズ。ああ、ニューオリンズに行きたい!

というわけで、夏の外出時には暑さと湿気に負けないように、ニューオリンズが生んだ偉大なミュージシャン、ドクター・ジョンの曲を聞くことにしています。で、ドクター・ジョンとニューオリンズといえばこの映画が。ちょうどDVD出たよね!

プリンセスと魔法のキス_b0087556_0581286.jpg

プリンセスと魔法のキス(The Princess and the Frog)
監督:ジョン・マスカー、ロン・クレメンツ

舞台はニューオーリンズ。小さい頃から料理が得意なティアナは、レストランを開くのが夢で、日夜懸命に働いている。ある晩、知人の家のパーティーで手伝いをしていたティアナの前に1匹のカエルが現れる。じつはそのカエルはマルドニア王国の王子だった。呪いを解くためにカエルにキスするはめになったティアナだが…


プリンセスがキスをするとカエルの魔法が解けて王子様に、というのがスタンダードなのですが、いかんせんティアナは「プリンセス」ではなく、貧しい黒人の女の子であるために、カエルにキスした主人公もカエルになってしまってさあどうする!という話。

アフリカ系のヒロインってディズニー初のような気もしますが、それよりも今回のヒロインが画期的なのは、「お星様にお願いごとしてもダメなのよ、自分で努力して働かなくっちゃね!」という思想である点。そしていっぽうの王子様がお調子者の浮かれポンチ野郎だったりする。主人公の白人の友だちもふつうは意地悪な役になりそうなのに、ワガママだけど性格がいい、というのもめずらしいかも。

もちろん働きすぎて夢や愛を見失っても人生よろしくないので、そのあたりはうまくバランス取れた展開となってます。ブードゥー・クイーンのママ・オーディーと歯抜けのホタル・レイが教えてくれるのだ。かっこいい!

視覚的にはあまりかわいくないカエルのキャラなのに、あんまり気にならなかったのはたぶん音楽を含めニューオリンズのバイユーの雰囲気がよかったから。ジャズが得意なワニもよかったけど、まさか「歯抜けのホタル」という視覚的にはどうかと思うキャラに泣かせられるとは思わなかったよ!

くだんのドクター・ジョンですが、『Down in New Orleans』を歌ってます。これがオープニングのフレンチ・クオーターのシーンでかかった時には心わしづかみにされました。ベニエ食べたい!ガンボ食べたい!!ニューオリンズには行けないのでつくるか、自分で!(えっ…)

リトル・マーメイド』のときにも感じたけど、どうやら私はしっとりしたお姫様物よりも、パンチが効いた話のほうが好きみたい。ちなみに本作の監督ふたりは『リトル・マーメイド』の監督と同じコンビです。
Commented by fontanka at 2010-07-29 21:33 x
アメリカ大陸に行ったことはなく、おそらく行くことはないんじゃないかという私です。
ニューオリンズは、カーの時代ものミステリとか、ミステリマガジン8月の異色作家特集で昔おなじみだったポピー・Z・ブライトの作品でしかしらないので、全然、現実とは違う認識だと思いますが、ミステリの中では不思議な街ですよね。
あ、別な小説でもマルディ・グラが忘れられないというシーンがありました。
Commented by fontanka at 2010-07-29 23:01 x
続けてでスミマセン
ツールをみてまして、歴史もの映画のノリではしゃいでました。

「千日のアン」のラスト
幼いエリザベスの姿にアン・ブーリンの声がかぶる「エリザベスは偉大な女王になります。私の血も報われます」

ヴィノの声で「コンタドールは偉大なチャンピオンになります。私のアシストも報われます」(ヘンリー8は当然ランス)

ヴィノのがんばりをみて、ウルちゃんにこの半分でも気概があったら・・・と涙してました。そしたら・・・

ここらへんもまとめて書きますけど、歴史絵巻。
ツールの戦い。ランス7連覇と8人のアシストですかね。
Commented by rivarisaia at 2010-07-31 23:12
ニューオリンズはぜひ一度行っていただきたいくらいおすすめですが、やや謎めいたところのある町なのでミステリの舞台にもぴったりですよねー。そういえば『エンゼルハート』もニューオリンズだった!

コンタドールは偉大なチャンピオンになります>笑える...。来年のアンディ・シュレックのがんばりにも期待大。それはそうとヴィノはすごいですよね。いつの間にそこにいたの!という感じで。
by rivarisaia | 2010-07-29 01:05 | 映画/洋画 | Trackback | Comments(3)