L'Arte del Cusinare:ルネサンス料理人のレシピ本

円高らしいですね。最近の私の更新頻度の低さからわかるように、もう暑くてダラダラした気分になっていて世間ズレしているうえに気力がぜんぜん出ないのですが、洋書買うなら今だ、という気がしてきました。

さて、こちらは数年前にイタリアの古本屋から購入した料理本です。ルネサンスの料理人バルトロメオ・スカッピが1570年に出した本。といっても、当然ながら私が持っているのは、復刻版。
b0087556_22115070.jpg

L'Arte del Cusinare』M. Bartolomeo Scappi著 Edizioni Stedar刊

正式タイトルは『Opera dell'Arte del Cucinare』だと思うのですが、どこにも「Opera」の文字がない。なんで? まあ、細かいことは気にしないことにします。

見開きはこんな感じ。
b0087556_22115727.jpg


この復刻版は1959年にミラノで刊行されており、オリジナルがBook1〜6まであるので、たぶん6冊シリーズだったのではないだろうか、と推測。私がもってるのは、そのうちの1冊です。

復刻版とはいえ、紙に味わいがあっていい感じなんですよ。
b0087556_22173651.jpg

このようにですね、ざらついた風合いの紙でところどころ透かしが入ってる。小口(天地も)が化粧断ちされてないというか、アンカット製本のものを切ってひらいたかのようによれよれしてます。

b0087556_2212767.jpg

本文はこんな感じ。レシピが書いてあって、たまに赤い色の挿画が入ってる。

イタリア語の先生に見せたら、「昔のイタリア語というか、今は使わない言い回しがたくさんあっておもしろい!」と言っておりましたが、私はそのあたりの違いがよくわからないけど、見たこともない単語がけっこう出てきます。

そして巻末にはかなり楽しい挿画のページが!
b0087556_22114344.jpg

それぞれの挿画のタイトルは次の通りです。

左上:台所のようす  
右上:牛乳の作業(左ページ)/台所のようす(右ページ)
左下:コンクラーベに出される食事を再検査人に見せる場面
右下:台所に隣接した中庭のようす(左ページ)/野原での調理場(右ページ)

6冊シリーズのうちの1冊と前述した本書は、Book6にあたる「Libro de' Convalescenti」つまり「病み上がりの人のための食事」です。うむ…。どうせならお菓子のレシピがみたかったけど、これはこれでスープやおかゆのレシピ満載で、役立つときが来るかもしれません。

残りの5冊がどこかにあるかどうか、探してみようかなー。

ちなみに、バルトロメオ・スカッピの料理本はUniversity of Toronto Pressから『The Opera of Bartolomeo Scappi』というタイトルで776ページの英訳本が出ています。ちょっと高いんですが、776ページでスカッピに関する充実した解説つきだからね! これも読んでみたい。
[PR]
トラックバックURL : http://springroll.exblog.jp/tb/13884264
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
by rivarisaia | 2010-08-30 23:26 | | Trackback | Comments(0)

見たもの読んだものについての電子雑記帳


by 春巻まやや
プロフィールを見る