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孫文の義士団(映画祭時タイトル:ボディガード&アサシンズ)

今日から私は映画祭週間に突入しますが、もはやこの中国映画週間版は伝説。観賞後、友人たちとの間では、あまりにも衝撃的な字幕が話題沸騰。日本での一般公開はちゃんとした字幕になるそうです。一般公開を観てからちゃんとした感想書く。

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ボディガード&アサシンズ(十月圍城)』監督:陳徳森/テディ・チャン

清朝を倒すために、孫文が日本から香港へやってきて、中国各地の革命家と密会することになった。孫文が船に乗って香港に到着し、密談し、また船に乗って香港を離れるまでの短い間、清朝政府が遣わした暗殺者たちの手から、ひたすら孫文を守ることができるのか?

というのがあらすじ。邦題では、アサシンズは複数なのにボディガードが単数になってますが、ボディガードも複数います。あらすじは単純だけど、ひとりひとりのボディガードの背景や見せどころがちゃんと描かれて、なかなかおもしろい。

以下、箇条書き。

・張學友がいきなり登場して速攻で退場した。あれ?學友?気のせい?と思うほど早かった。友情出演だったのね。

・謝霆鋒(ニコラス・ツェー)はいい役だったなあ。ああいう役もできるんだなあ。

・黎明(レオン・ライ)が出ていることをすっかり忘れてたので、レゲエのおっさんのようなりよんにけっこう衝撃でした。というか途中まで気づかなかった。途中で「なんだか、この瞳孔開いてる無表情具合…もしかしてりよんさん!?」と瞳孔の開き具合で確信した。そんなりよんさんはサービスショットっぽい入浴シーンあり。

・甄子丹(ドニー・イェン)はかっこよかったです!いやあドニーさん、ステキ。たとえまぶたが腫れててもイイ!

・眉毛のない胡軍(フー・ジュン)が怖すぎる。あんなのに追っかけられたら死ぬ。

そんなおもしろい映画だったのに、すべての余韻はあの字幕がかっさらっていきましたよ! なんだあれ(爆笑)

漢字がやたら多い、ふつうならひらがなに開くところも漢字、しかもたまに中国の漢字、そして目で追えないくらい文字量多い、いちいち文末に「。」打ったりする等々はまだしも、護衛をしきる商人のおじさん李玉堂(王學圻)などが何故かおネエ言葉にしかみえない語尾。

すごくシリアスな話をしているのに姐さんっぽい…。逆に李玉堂の妻(范冰冰)が突然「〜だろう!」みたいな乱暴な物言いを…。

いちばん腹筋が痙攣したのは、「(革命の場所は)まさにここだ!」と言いたかったのであろう台詞が「まさかここ!」となっていたときだ。いや、こっちがまさか!とびっくりだよ。

無駄に吹き出してしまいそうになるので、途中から字幕は目のはしに留めるのみにいたしました。

まるで、あの悪名高いユニバーサル廉価版DVD並みに酷いのですが、あまりの酷さにかえって鑑賞した皆さんと伝説を共有した気分。中国映画週間は他の上映作品も軒並みあんな調子なんだろうか。余計なお世話かもしれませんが、今後は日本語の校正ができる人に赤字入れてもらったほうがいいと思いますよ。

最後にまじめな話をすると、昨日のグリーンカーペットで大陸側の物言いがついて台湾勢が歩けなかった件が私はとても不快で、今日のオープニングセレモニーでも「中国香港」「中国台湾」とやたらと冠頭詞のように"中国" をくっつけて連呼してましたけど、孫文先生はそんなこと望んでなかったと思いますよ。少なくとも映画に政治を持ち込まないでほしい。


*孫文の義士団で公開されました。ちゃんとした感想書いてないけど、一般公開で観て「字幕が違うとこうも印象が違うのか…」としみじみしましたよ....あーー。

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Commented by らら at 2010-10-25 21:48 x
伝説の場に立ち会えず、たいへん残念な思いをしています。
日本語学習中の学生さんにでもボランティアで翻訳させたのでしょうか!?
きっとそのうち世界すべてが中国だと言いだすに違いない。
Commented by rivarisaia at 2010-10-28 08:29
字幕が微妙におかしいと、だんだんじわじわと可笑しさがこみあげてきますね…。途中で字幕追ってるとヤバイ!と気づきました。いやー、中国連呼の大仰なオープニングセレモニーの後なだけに、なおさら「そこまでアピールするなら字幕くらいちゃんとしろよ…」と思ってしまったのも事実です。
by rivarisaia | 2010-10-24 22:07 | 映画/香港・アジア | Comments(2)