A Walk in the Woods(ビル・ブライソンの究極のアウトドア体験)
2010年 11月 12日
アパラチア小説にハマってる私ですが、その理由を簡単に説明するとココで書いたように、この秋、私がクマに取り憑かれていたから。
心の中にクマを抱えたままマウイ島に旅立った私は、マウイの書店であるペーパーバックの表紙に目がクギづけになった。「クマだ!」
それがこの本。
『A Walk in the Woods: Rediscovering America on the Appalachian Trail』
Bill Bryson著、Broadway刊
ビル・ブライソンのエッセイは機知に富んでおもしろいうえに、洞察に満ちているので大好きなのですが、本書はそんなブライソン氏が、世界最長といわれる自然歩道アパラチアン・トレイルを旅するというエッセイ。
メイン州からジョージア州にかけて、北米を南北につっぱしっているアパラチアン・トレイル。グレートスモーキー・マウンテンやブルーリッジなどもここに含まれます。全長約3500キロ。
ブライソン氏は友人とふたりで南から北上するようにトレッキングをするんですけど、トレッキングの準備段階からして可笑しい。そして旅の友に選んだ親友はとても頼りない。ヘタしたら道中ケンカ別れしてもおかしくないんだけど、このふたりの距離感がいい感じなので、まるで漫才コンビのようです。
アパラチアン・トレイルの成り立ちや国立自然公園の抱える問題点から、道中の山小屋のようす、食べ物、近くの町のレストラン情報まで、あらゆる話がもりだくさん。
いいなあと思ったのは、別に強制されて歩くわけじゃないんだから、途中嫌になったらスキップしてもいいし、ある時点で離脱してもいいんだよ、というブライソン氏の考え方。最初は歩く気満々なんだけど、やっぱり途中で気力・体力ともにムリ!となっちゃう時もある。そういう時に変な義務感でがんばらない。そういう気持ちの切り替えって、できるようで意外とできないことも多いので、これは大切。
そうそう、クマについては、旅立つ前にクマ情報をたくさん仕入れて、クマに遭遇したらどうしようと怯えるブライソン氏ですが、クマとの遭遇はありませんでしたよ。
読み終わった後に、アパラチアン・トレイルを歩きたくなっちゃう1冊。
ちなみに本書は邦訳も出てました。
『ビル・ブライソンの究極のアウトドア体験―北米アパラチア自然歩道を行く』
ビル・ブライソン著、仙名紀訳
邦訳本の表紙にもさりげなくクマが!
●参照:
アパラチア関係のエントリ
『ウィンターズ・ボーン』
『Burning Bright』Ron Rash
『Serena』Ron Rash
心の中にクマを抱えたままマウイ島に旅立った私は、マウイの書店であるペーパーバックの表紙に目がクギづけになった。「クマだ!」
それがこの本。
『A Walk in the Woods: Rediscovering America on the Appalachian Trail』
Bill Bryson著、Broadway刊
ビル・ブライソンのエッセイは機知に富んでおもしろいうえに、洞察に満ちているので大好きなのですが、本書はそんなブライソン氏が、世界最長といわれる自然歩道アパラチアン・トレイルを旅するというエッセイ。
メイン州からジョージア州にかけて、北米を南北につっぱしっているアパラチアン・トレイル。グレートスモーキー・マウンテンやブルーリッジなどもここに含まれます。全長約3500キロ。
ブライソン氏は友人とふたりで南から北上するようにトレッキングをするんですけど、トレッキングの準備段階からして可笑しい。そして旅の友に選んだ親友はとても頼りない。ヘタしたら道中ケンカ別れしてもおかしくないんだけど、このふたりの距離感がいい感じなので、まるで漫才コンビのようです。
アパラチアン・トレイルの成り立ちや国立自然公園の抱える問題点から、道中の山小屋のようす、食べ物、近くの町のレストラン情報まで、あらゆる話がもりだくさん。
いいなあと思ったのは、別に強制されて歩くわけじゃないんだから、途中嫌になったらスキップしてもいいし、ある時点で離脱してもいいんだよ、というブライソン氏の考え方。最初は歩く気満々なんだけど、やっぱり途中で気力・体力ともにムリ!となっちゃう時もある。そういう時に変な義務感でがんばらない。そういう気持ちの切り替えって、できるようで意外とできないことも多いので、これは大切。
そうそう、クマについては、旅立つ前にクマ情報をたくさん仕入れて、クマに遭遇したらどうしようと怯えるブライソン氏ですが、クマとの遭遇はありませんでしたよ。
読み終わった後に、アパラチアン・トレイルを歩きたくなっちゃう1冊。
ちなみに本書は邦訳も出てました。
『ビル・ブライソンの究極のアウトドア体験―北米アパラチア自然歩道を行く』
ビル・ブライソン著、仙名紀訳
邦訳本の表紙にもさりげなくクマが!
●参照:
アパラチア関係のエントリ
『ウィンターズ・ボーン』
『Burning Bright』Ron Rash
『Serena』Ron Rash
これ、私のだいっすきな本のひとつです。
趣味合ってますね!
それにしても、ひどいものばっかり食べてると思いません?
よくあれで歩き続けることができたものだと感心したものです。
ところで彼の新刊が出たところですね。
夫が今読んでいますが、私はもうちょっと後になりそうです。
趣味合ってますね!
それにしても、ひどいものばっかり食べてると思いません?
よくあれで歩き続けることができたものだと感心したものです。
ところで彼の新刊が出たところですね。
夫が今読んでいますが、私はもうちょっと後になりそうです。
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rivarisaia at 2010-11-16 20:41
序盤の準備段階でひとりで大笑いしながら読んでました。
おもしろいですよね!
そして食べ物はひどい...。あれで元気が出るのだろうか、と余計な心配をしたり、登場するレストランをGoogle Mapでチェックしたりしながら読みました。
新刊出てますねー。私ももうちょっとしたら読もう!
おもしろいですよね!
そして食べ物はひどい...。あれで元気が出るのだろうか、と余計な心配をしたり、登場するレストランをGoogle Mapでチェックしたりしながら読みました。
新刊出てますねー。私ももうちょっとしたら読もう!
by rivarisaia
| 2010-11-12 18:39
| 本
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