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息もできない:いたたまれず感想書けないPart1

去年みた映画の中で、どうにもいたたまれない気持ちになってしまって感想が書けなかったというのが2本あり、しかしこれがとてもいい映画なのだった。逆にいえば、それだけ説得力のある力強い映画だからこそ、そうした状況に陥ったともいえる。

まずひとつめはこちら。
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息もできない(Breathless)』監督:ヤン・イクチュン

じつは私が通っていた公立の中学は、当時クラスの3分の1が超がつくほど不良の人たちであり、校内暴力や陰湿ないじめこそなかったものの、校外での暴力沙汰やシャレにならない悪戯(というかはっきり言って犯罪)で新聞沙汰になったこともあった。中学生とはいえ、ヤクザ予備軍みたいな人たちだったので、私のような一般人には害が及ばなかったとはいえ、けっこう恐かった。彼らにまつわる、当時起きたさまざまな出来事を話したりするとかなりの人にドン引きされるが、さすがに詳しくはここには書けない。

で、その3分の1の恐い人たちのごく一部は、途中でひっそりと姿を消してしまうこともあり、要は本人が鑑別所行き、あるいは一家で夜逃げといった理由なのだが、親しくないから事情はよくわからないけど、どうやら察するに家庭環境に複雑な問題を抱えていた生徒も少なくはなかったのだ。

もともと住む世界が違うので、そうした同級生のことはもう十年以上も思い出すことはなかった。しかし、この映画に映し出されていたのは、彼らの姿であり、彼らの姉妹の境遇だった。中学の頃の私には見えなかった、彼・彼女たちの抱える辛さが大人になったいまはわかるので、みてる途中からやりきれない気持ちでいっぱいになっちゃったのである。

途中から、頼むから全員幸せになってほしいと願いながらみるはめになったが、あきらかに不幸のフラグが立っている人物がおり、案の定という展開に納得しつつも重苦しい気分に…。

ところで、主人公である借金取り立て屋のサンフンに表情や行動がそっくりだった男子生徒が何人かいた。

卒業してから何年も経って、そのうちの1人とレンタルビデオ屋でばったり会った。久しぶりじゃん、お前何やってんだよ、俺はいま真面目に仕事してんだぜ、みたいな会話をしたと思う。で、おもしろい映画なにか教えてくれよ、と言われて、何かを勧めたことは覚えているが、それが何の映画だったのかは、まったく思い出せない。
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by rivarisaia | 2011-01-16 16:30 | 映画/香港・アジア | Comments(0)