ウシバス!ウシバス!サルビルサ!

昨日のパワー炸裂絵本の紹介で予告をしてしまったので、忘れないうちにおすすめしましょう。私がこよなく愛するスズキコージさんの絵本。もうね、スズキコージさんの絵が好きなんですよ、絵が。ご本人を何度かお見かけしたこともありますが、あの絵の中にお住まいのような風貌の方であった。

昨日の『どんどん どんどん』に続き、猪突猛進系絵本です。

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ウシバス』スズキコージ著、あかね書房

ネコバスはまあまあかわいいよね。うん、ちょっと乗ってみたい。しかしウシバスは乗ってみたくとも、目的地まで乗りこなす自信はまったくない! 暴走特急ウシバス。そもそもバスと言っても、ハシゴをしょったデカイ黒牛だ。砂埃を巻き上げ、爆走するウシバスに君はついてこられるか! 疾走するウシバスよ、どこへいくのー。

グル、ルク、クル、シウ、ウシバス、ウシバス、バシウス、バシウス、バシ、バシ!

本書にはウシバス・ワールドの言葉しか出てきません。

そしてもう1冊、独特な言葉しか出てこない絵本で、その世界観に圧倒されるのがこちらです。

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サルビルサ』スズキコージ著、架空社

名作中の名作。エジプト〜ギリシアのような国と、アラブのような国。ふたつの国は風俗も言葉もまるで違うようでいて、じつは鏡像であり、要するに似たもの同士なのですが、1匹の獲物をめぐって壮大な戦いがはじまってしまうのでありました。あら、まるで現実世界そのままではありませんか。

両軍ともに破れて荒漠とした大地に残されたのは、戦の火種となった1匹の獲物。それをめがけて舞い降りる一羽の鳥。

なんとも象徴的な話であり、ううむ、と深く考えさせられるのですが、

「ズナカ サルビ ビレ モジ」
「ジモ レビ ビルサ カナズ」

といった呪文のような言葉(しか本書には出てきません)が、まさに声に出してどころか、大声で読みたい絵本でございますよ。子どもにも大人にも超がつくほどおすすめ。
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by rivarisaia | 2011-04-13 23:14 | | Trackback | Comments(0)

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