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イワン雷帝(をドイツ語吹替で話を想像しながらみる)

なりゆきで、ロシア映画のDVDをドイツ語吹替の字幕ナシ状態でみることに。そんなわけで台詞がわからないのに、名作なだけあって言語の壁を超えて非常におもしろかった。ちなみに、あらすじは私の推測なので間違ってるところがあるかもしれません。

イワン雷帝(Ivan Groznyi)』監督:セルゲイ・M・エイゼンシュテイン

第一部と第二部にわかれています。本当は三部作のはずが、エイゼンシュテインが亡くなったので第三部がないというのが残念。

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戴冠式を行い、アナスタシアを王妃に迎えたイワン皇帝。どうやら宮廷内には皇帝の敵が多そうで、陰謀の匂いがぷんぷん漂っている。

タタール人と戦をしていたイワン皇帝は、重い病に倒れてしまう。生死をめぐり権力争いが激化。皇帝にはディミトリという名前の息子がいるのだが、やや白痴っぽい青年ウラジミールを皇帝の座につけたい人々がいるのだ。黒幕は、恐ろしい形相のおばさんである(このおばさんがウラジミールの母親)。

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白痴っぽいウラジミールと恐い恐い母親(何度聞いても名前が聞き取れない...)


本作の演出は歌舞伎からインスピレーションを得たらしいというのは噂に聞いてたけど、ここぞという時に人々が見得を切る。人のアップだけじゃなくて、壁や床に映る影や、表情に落ちる影など、影の使い方も効果的で、ひとつひとつの場面がおもしろい。衣装もセットも見てて楽しいよ!

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アナスタシアはとても美人で衣装もきれいです。

その後、アナスタシアを毒殺されてしまい、どうやらモスクワを離れたらしい皇帝だが、民衆がぞろぞろと列をなしてやってきて、皇帝が「モスクワに帰る!」と宣言してるらしき姿で第一部終了。このあたりの詳細はドイツ語なだけにサッパリわからなかったものの、雪原に連なる民衆の行列と皇帝の横顔の構図がかっこいいなあと見入ってしまった。

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そして第二部。皇帝はモスクワに帰還。煙とともにかわいらしい少年が登場して「誰?」となったのですが、皇帝の幼き頃の回想シーンなのだった。その後、妃の毒殺の真実を知った皇帝は粛正を開始する、いっぽうウラジミールの母親は刺客を放ち皇帝の暗殺をもくろむが…。

皇帝の変わりっぷりが凄まじく、戴冠式の頃と後半ではまるで別人(同じ役者なんですよね?)。第一部でも目をひんむいてましたが、第二部はさらに白目度が高くなっております。黒い毛皮をはおり、指輪のつけ方もゴテゴテで、細身なのにたいそう貫禄があり、王たる者、少々貧弱な身体でも衣装で威圧感を出すことができる、というよい見本のようでありました。

本来は、第二部は途中からカラー映像で、ギラギラした赤の使い方がすばらしいといったウワサを聞いていたのに、このDVDは何故か全部モノクロ。なんでだろう。飲めや歌えやの宴会場面で、『ルードヴィヒ』でもルードヴィヒがダンスを愛でる場面があったことを思い出した。狂気を踊りとセットで表現するってけっこうあるよね。

機会があったら、理解できる字幕付きでぜひみなおしたい1本でございました。雷帝の雷帝たるパワーが炸裂だったであろう、第三部もみたかったなあ。残念。
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Commented by fontanka at 2011-05-30 20:42 x
イワン雷帝まで、手を伸ばして(?)いらっしゃるとは!

すごい
Commented by rivarisaia at 2011-06-01 20:29
イワン雷帝は、たまたま家にDVDがながらく放置してありまして。

でもこれはかなりオススメ!
by rivarisaia | 2011-05-30 18:16 | 映画/洋画 | Comments(2)