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動物、動物たち

先日の『行け、ラペビー』は、時間も短いこともあり、このドキュメンタリーのおまけのような感じだったのでした。

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動物、動物たち(Un Animal, des Animaux)』監督:ニコラ・フィリベール

パリ国立自然史博物館の進化大ギャラリー(動物学ギャラリー)の4年におよぶ大規模リニューアル工事のドキュメンタリー。

パリ国立自然史博物館の進化大ギャラリーはいつか行きたいんだよね。空間と剥製の配置がとてもいい感じ。で、その空間づくりのようすが見られるのが本作なわけです。

博物館の展示の舞台裏をこうしてみていると、ふだんは意識しない些細なことに気づいたりするから不思議。

たとえば、蝶の標本をひとつひとつ針に刺していくのは神経使いそうだとか、トドの剥製を運ぶのは大人の男性が何人も必要なほど重いとか、修復も大変だけれど陳列もまた大変。剥製の動物は死んでいるけれども、修復や展示の仕方によって命を吹き込まれ、人々の興味や学びに貢献するという役割を果たすからですね。

多数の昆虫の標本が入るガラスケースは掃除ができないので、「ホコリが入らないようにしてほしい」と訴える博物館の担当者のおばさんは、ワガママで言っているのではなく、あとあとのことも考えた結果であるとして「博物館学の後継者に対して私は大きな責任があるの!」とキッパリ言う。こういう姿勢が立派だよなあ。往々にして、自分のことしか考えてなくて後継者のことはスルーということってあるもんね。

膨大な数の標本に剥製。それらを補修する剥製師の作業はみていてわくわくします。こういう職業が成り立っているのもいいよなあ。少し前に、日本では標本管理の専門員が不足しており、貴重な資料が酷い扱いになっているという話を読んだばかり。(ブログ「科学に佇む心と身体」の文化的に貧しいこの日本で、敢え無く1億4000万円の昆虫標本が焼け落ちたの記事をどうぞ)

博物学の歴史の違いかもしれないけど、それにしても差が大きいよね。
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by rivarisaia | 2011-07-15 22:53 | 映画/洋画 | Comments(0)