Journal of a UFO Investigator

これまた私の嫌いな思春期もやもや少年の話で、何故にそのような小説を選んで読んだのかは永遠のミステリー。ええと実際の理由は表紙デザインが気になったから、です。

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Journal of a UFO Investigator』David Halperin著、Viking Adult

60年代のフィラデルフィア郊外。主人公のダニーの世界は崩壊寸前だった。母親は心臓病で死にかけており、父親との関係は良好ではなく、好きな女の子ともうまくいかず、親友とも距離ができ、周囲から疎外されていたダニーが唯一没頭していたのはUFO研究だった…


ダニーが綴るUFO日記(彼の空想)は現実と交錯して、途中からどこまでが現実でどれが空想なのかよくわからなくなってきますが、次第に現実逃避の空想部分がかなりの冒険談になっていくのも、思春期の少年らしい。そんなダニーのUFO日記の中のヒーローは、当然ながらダニー自身。

ユダヤ人であるダニーが、保守的なキリスト教の地域に住んでいるというのも疎外感の一因となっていて、宗教的なアイデンティティについてもUFO日記には多大に反映されています(だってイスラエルに行っちゃったりするんだよ)。

ところで。

本書を読んでて、うわっ懐かしい、と思ったのが、地底人デロ。小学生のころ、友人が持ってた四次元のミステリーをテーマにした本に、地球の地下には恐怖の地底人デロが生息しており、しばしば人間を誘拐している云々などと、さも実話みたいに書いてあり、あまりに嘘くさいので誰も信じてなかったけど、元ネタは『アメージング・ストーリーズ』だったんだね(詳しくはWikipediaのリチャード・シャープ・シェイヴァーの項をどうぞ)。

UFO日記に書かれている話が次第に大きくなってきて、どうなっちゃうんだ、これ…と途中で不安になりました。やがてそんな空想の世界とも決別する日がやってきます。ここであんまり感慨深くならなかったのは、やはり私には思春期の少年のもやもやがあまり理解できなかったからかもしれませんね…。
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by rivarisaia | 2011-07-22 23:40 | | Trackback | Comments(0)

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