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チキンとプラム

マルジャン・サトラピの作品だし、これは一般公開されるのではないかという気もするので感想はさらりとすませますが、ぜひ公開してほしい1本。主演もマチュー・アマルリックだし。イザベラ・ロッセリーニやキアラ・マストロヤンニも出てるよ(びっくりした)。

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チキンとプラム(Poulet aux prunes)』監督:マルジャン・サトラピ/ヴァンサン・パロノー

『ペルセポリス』の映画版と同じ監督コンビ。ヴァンサン・パロノーも同じくバンド・デシネの作家でヴィンシュルスという名前で活躍してる人です(邪悪な『ピノキオ』!)。

舞台は1958年のテヘラン。有名なヴァイオリン奏者であるナセル・アリ・カーン(マチュー・アマルリック)は、もう音楽を奏でることができなくなってしまったので、死ぬことにした。

そして8日目に彼は死んだ。

死ぬまでの1週間に走馬灯のようにかけぬける人生と愛についての過去と未来の物語。


くすくすと笑いが起きるようなコミカルな部分もありつつ、最後は涙ぐんでしまう切ない話なのだった。実らなかった恋と不幸な結果になってしまう片思いの話でもありました。人生は思いのままにならないことも多いし、壊れてしまった楽器は二度ともとに戻らないんだよな。

ファンタジーのような演出もある大人のおとぎ話のようなお話で、それを支えるテヘランのセットがすてき。家のインテリアや中庭、街路、お店などの雰囲気がいい。途中ではさみこまれるアニメーションも可愛らしいし(テーマは「死」だけど)、全体的に画面の色づかいがきれいです。カラフルだったり、暗いトーンのグラデーションだったり、監督が絵を描く人だからでしょうか。

ヒロイン役のゴルシフテ・ファラハニは、どこかで見た…と調べたら『彼女が消えた浜辺』の女優でした。すっごく美人だよね、この人。

そして、私、劇中に登場し、タイトルの由来にもなっている「チキンのプラム煮」とやらが食べたくて仕方ありません。どこかにレシピはないだろうか。探してみよう。
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by rivarisaia | 2011-10-28 15:50 | 映画/洋画 | Comments(0)