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見たもの読んだものについての電子雑記帳


by 春巻まやや
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Lulu:ベルリン国立歌劇場カタログ

これは本のカテゴリに入れていいのだろうか、と思いつつ。ほぼ定例行事と化しているいつもの本棚整理をしていたら出てきた小型ハードカバーのカタログ。

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Lulu』ベルリン国立歌劇場発行

アルバン・ベルク台本・作曲のオペラ『ルル』のカタログ。デザイナーはベルリンのデザイン・グループ「cyan」。見返しの模様や赤いページがアクセント。ベルリン国立歌劇場、こういう出版物出すなんてセンスいいなー。他のオペラも毎回このように小型ハードカバーを出したりしているのだろうか。

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cyan のデザインは文字組やレイアウトがとてもきれいです(ベルリンのデザイナーらしいデザインともいえる)。中身がドイツ語なのでまったく読めないというのが残念だ。

オペラ『ルル』の原作は「ルル」二部作(地霊、パンドラの箱)で、邦訳が岩波から出ています。作者は、美少女映画『エコール』の原作である『ミネハハ』を書いたフランク・ヴェーデキント。

私はオペラ版『ルル』をみたことがなく、曲すら聴いたことがないんですけども、機会があったらチラッとみてみたいな〜。「ルル」二部作というか、『パンドラの箱』はルイーズ・ブルックス主演で映画化されていて、映画版は大昔にみたことがあります。

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映画の監督はG・W・パブスト。1929年のサイレント作品です。ちょっと長かったような気がするけど、主演のルル=ルイーズ・ブルックスが神がかっているほどのハマリ役。悪女で聖女という彼女の天然ヴァンプっぷりと笑顔を眺めるだけでもいい映画です。おかげで、『ルル』と聞くとルイーズ・ブルックスが浮かんでしまうので、どうもオペラ版にピンとこないのだった。

by rivarisaia | 2012-02-12 20:58 | 書籍 | Trackback | Comments(0)