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ALWAYS 三丁目の夕日症候群

ゴールデンウィークはぜんぜんゴールデンじゃなかったんですが、いつものことです。世間が仕事に追われてウンザリムードになる頃に、ヒマを持て余して高笑いするよ!

さて。

いくつかのトンチキ・ニュースで一部にぎわったGW。きょうはそのひとつ。伝統的子育てって何やねん! とお口あんぐり、せっかくのお休みに顎が外れそうになった人を多数生んだ、大阪市の「家庭教育支援条例(案)」に絡んだお話です。

すでにあちこちで批判されてますし、詳しくはこのあたり(俺の邪悪なメモ)でも読んでください。私がしみじみしたのは、エライ人たちは「伝統」とか「古きよき昔」が大好きだよな、相変わらずだな!という点。

伝統的子育てか…いつの時代を指してるのか謎ですけど、子だくさんで育てられずに娘を女衒に売り飛ばすハメになったり、女の子は勉強せんでもええ!と一蹴されて高等教育受けられなかったり、子育ては母親ではなく乳母が担当したりするわけですね。なるほど。

「古きよき昔」というのは「現実には存在しなかった理想」なので、頭の中での妄想・追慕にとどめるからよいのであって、そのまま現代のコンテクストに当てはめられるかといえば、無理だけど。

そういや、やたら昭和が持ち上げられる気味悪い現象の一端を担った映画がこれ。

ALWAYS 三丁目の夕日』監督:山崎貴

昭和30年代を舞台にした人情喜劇、と割り切ってみれば、笑える部分もあった。でもそんなによく出来た映画ってわけでもないよなあ。ベタすぎて…。

それはともかく、以前書いた『ヘルプ』が50年代のミシシッピをズバリ描いてるワケではないのと同様、本作も別に昭和30年代を再現した映画ではナイので、これをみて「昭和30年代は現代よりもいい時代であった」と結論づけるのはおかしな話で、正しくは「ああ懐かしいな~」と当時を知る人が自分の過去と照らし合わせるか、「街並(あるいは服装、文化など)がステキ!」と当時を知らない人がロマンを感じるかのいずれかです。

懐かしい、ステキと思うからといって、いま実際にそうなりたいワケではない。せいぜい、タイムマシンで1日くらい覗きにいってもいいかな、が関の山です。

"昔"は少年犯罪などがいまより少なかったか、というと、統計みる限りそうでもないし、発達障害の子どもがいなかったか、というと、そもそも"昔"はそういう判断がなかった。

今後私は、昔に後戻りしたいエライ人たちのことは「三丁目の夕日」症候群にかかっていると判断することにいたします。過去をふまえつつ、未来に前進してくれないと困るんだけどなー。単に「伝統」を笠に着て過去をひきずるのは、後退だと思うんだけどなー。エライ人たちの現実逃避もいいかげんにしてほしいものです。

ちなみに私はどうせ昭和なら戦前の昭和初期のほうが好みです。街並と洋装に関してだけどね!
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by rivarisaia | 2012-05-06 23:33 | 映画/日本 | Comments(0)