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見たもの読んだものについての電子雑記帳


by 春巻まやや
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めぐり逢えたら

恋愛映画はそんなに好きじゃないんだけど、「ロマンス<コメディ」と、コメディ比重の大きいロマンチック・コメディはわりと好き。なかでもノーラ・エフロンの映画はセリフが漫才のかけあいみたいで楽しい。ありがとう、ノーラ・エフロン。

で、ノーラ・エフロンといえば不動の1位は『When Harry Met Sally…』(『恋人たちの予感』という邦題は嫌いである)なんだけど、あえて今回はこれ。

めぐり逢えたら_b0087556_2237315.jpg

めぐり逢えたら(Sleepless in Seattle)』監督:ノーラ・エフロン

いまさら書くまでもないあらすじ。

妻を亡くした建築家のサムは、息子のジョナとシアトルで新しい生活をスタートさせたが、いつまでも哀しみにひたっていた。パパには新しい奥さんが必要だと思ったジョナは、クリスマス・イブにラジオ局の相談コーナーに電話をかける。たまたまそれを聞いていたボルティモアのアニーは、心を動かされ…


これ初めてみたときは、ストーリー的にどうよ!?と思ったものです。ロマンスとしてはいいかもしれないけど、アニーの婚約者ウォルターの立場は…。

が、しかし。

『めぐり逢い』がベースにある以上、物わかりのいい婚約者の存在がないと話にならないので、もうウォルターはしょうがないのだ。

さらにふつうのロマンチック・コメディは1度みればじゅうぶんだけど、ノーラ・エフロンの映画はセリフがおもしろいの繰り返しみてるうちにじわじわくるわけですよ。

みんなが同じラジオ番組やCMや映画についてあーだこーだ言ってるのも可笑しい。女性陣が『めぐり逢い』で「泣ける…」と鼻すすってると、男性陣は『特攻大作戦』で「あの映画最高」と男泣き、『危険な情事』は「scared the shit out of every man in America!」と震え上がってるのだった。

メグ・ライアンがリンゴの皮を剥く場面が、のちのち、彼女はトム・ハンクス親子ときっとうまくいくんだろうなという予感につながるのもうまいですね。

余談ですが、ロージー・オドネルがメグ・ライアンの同僚役で登場しているのも個人的にポイントが高いです。

ボルティモアの新聞社のオフィスで、男性の同僚が「40過ぎて夫を見つけるより、テロリストに殺されるほうが簡単だよな」と言い放ち、「That statistic is not true!(それは統計的に正しくない!)」とメグ・ライアンが答えたときのロージー・オドネルのセリフも最高。

「That's right it's not true, but it feels true.(そうね、正しくない。でも感覚的には正しい)」


世の中には、実際には正しくないけど感覚的に正しいことってあるあるある! そんなことをさらっと言っちゃうロージー・オドネルみたいな同僚がほしい!
Commented by 森と海 at 2012-06-27 23:21 x
亡くなっちゃたね。
トム・ハンクスものはトムがイメージ的に善い人過ぎて、少々胸焼けがします。
皮肉屋としてのビリクリてーのは、あれはやっぱりアテガキだったんでしょうかね?フィットしすぎている気がする。
Commented by rivarisaia at 2012-06-28 23:10
惜しい人をなくしました。トム・ハンクスも、何やってもトム・ハンクスですよねえ。よく考えてみると、ロマンス映画なのにトムもビリクリもイケメンじゃないところが、狙ってた気がしてすごいことかも。
by rivarisaia | 2012-06-27 22:44 | 映画/洋画 | Trackback | Comments(2)