独身の行方(単身男女)
2012年 10月 21日
今年も映画祭の季節です。例年以上にスケジュールがうまく組めなくて(観たい作品の時間が重なってたり、自分の予定とバッティングしてたり…)、今年はちょっとしか観ません。残念!
昨日は、中国映画週間でこれ。
『独身の行方(単身男女)』監督:杜琪峰(ジョニー・トー)
中国から香港にやってきて仕事をしている女性(高圓圓/カオ・ユァンユァン)が主人公。
アル中気味だった元・建築家は、ヒロインと出会ったのをきっかけに見事立ち直り、立派な建築家となってヒロインの前に現れる。そしてセクシー女性を見ると鼻血を出してしまうエリート男性は、ヒロインとの最初のデートをすっぽかしてしまうも彼女のことが忘れられず、おまけに彼女の会社の社長となって舞い戻ってくる。
というラブコメですが、私としてはヒロインがとても苦手なタイプの女だったうえに、建築家がありがち王子様タイプで気持ち悪かったため(彦祖のせいではなく役柄が)、全体としては正直あんまり好きじゃない。
大体からして、ヒロインは何かにつけて涙をこぼしているうえに、優柔不断で純情ぶってるので
と言いたくなってしまうのだった。重要な脇役として登場する「カエル」があんな目にあったのも、もとを正せばヒロインのせいである。本気でデートもしてないくせにいきなり結婚とかナイから! そんな性格だから、前の彼氏に捨てられたんじゃないのか、あーやっぱり選ぶのはそっちの無難なほうかよ、と私の中ではさんざんなのである。
やはりラブコメのヒロインは、もっとすっとんきょうでさっぱりした性格じゃないとイヤー。エリート社長は大変笑えるのでナイスキャラだったのに。
と、文句を言いつつも、愉快な場面もたくさんあったので、その点は楽しみました。
そんなことよりも。
2年前の伝説と化した恐ろしい字幕『孫文の義士団(十月圍城)』の悪夢ふたたび。。。
しかも今回はあれを超える凄まじさなのである。映画自体が広東語版でなかったのもショックだったけど(だってイタリア映画やフランス映画に行ったら英語吹替えだったというのと同じよ)、男性がオネエ言葉でしゃべったり、女性が男言葉でしゃべったりするのはもちろん、ですますとだであるも混在し、誤字もいっぱい、意味不明な文章も出現。
上映前に「字幕に間違いがあるのでご了承ください」というアナウンスが流れたけど、あれは「字幕がほとんど変なので」の間違いではなかろうか。
「どう、これイイかな?」というニュアンスはすべて「これ行きますか?」となってた…。ウイスキーもビールだしね…。ラブシーンで入市だしね…(想像ついたけど入市ってナニ?)
ヘンテコ字幕はチラ見にとどめて、脳内で変換して観賞するハメになったので疲れた。日本人のネイティブがチェックするだけでも全然違うと思うんだけど。せめて事務局内で確認作業できる人いないのかな。
これの前の上映作品は比較的マトモだったらしいので、トンチキ字幕かどうかは作品次第かもしれません。私は今年の中国映画週間はこの1本しか観ないんですけど。
昨日は、中国映画週間でこれ。
『独身の行方(単身男女)』監督:杜琪峰(ジョニー・トー)
中国から香港にやってきて仕事をしている女性(高圓圓/カオ・ユァンユァン)が主人公。
彼氏に捨てられくさくさしているヒロインだが、ある日ホームレスのような元・建築家(呉彦祖/ダニエル・ウー)と知り合う。彼に励まされ、心機一転したヒロインは、向かいの建物の会社に勤めるエリート(古天楽/ルイス・クー) とデートの約束をするのだが…
アル中気味だった元・建築家は、ヒロインと出会ったのをきっかけに見事立ち直り、立派な建築家となってヒロインの前に現れる。そしてセクシー女性を見ると鼻血を出してしまうエリート男性は、ヒロインとの最初のデートをすっぽかしてしまうも彼女のことが忘れられず、おまけに彼女の会社の社長となって舞い戻ってくる。
かくして、ヒロインをめぐる、建築家vsエリート社長のバトルがはじまった!
というラブコメですが、私としてはヒロインがとても苦手なタイプの女だったうえに、建築家がありがち王子様タイプで気持ち悪かったため(彦祖のせいではなく役柄が)、全体としては正直あんまり好きじゃない。
大体からして、ヒロインは何かにつけて涙をこぼしているうえに、優柔不断で純情ぶってるので
いつまで泣いてんだよ、このバカ女!
さっさとどっちかと付き合ったらいいじゃんか! それでダメだったら別の人にすりゃいいだろ、このドアホ!
と言いたくなってしまうのだった。重要な脇役として登場する「カエル」があんな目にあったのも、もとを正せばヒロインのせいである。本気でデートもしてないくせにいきなり結婚とかナイから! そんな性格だから、前の彼氏に捨てられたんじゃないのか、あーやっぱり選ぶのはそっちの無難なほうかよ、と私の中ではさんざんなのである。
やはりラブコメのヒロインは、もっとすっとんきょうでさっぱりした性格じゃないとイヤー。エリート社長は大変笑えるのでナイスキャラだったのに。
と、文句を言いつつも、愉快な場面もたくさんあったので、その点は楽しみました。
そんなことよりも。
2年前の伝説と化した恐ろしい字幕『孫文の義士団(十月圍城)』の悪夢ふたたび。。。
しかも今回はあれを超える凄まじさなのである。映画自体が広東語版でなかったのもショックだったけど(だってイタリア映画やフランス映画に行ったら英語吹替えだったというのと同じよ)、男性がオネエ言葉でしゃべったり、女性が男言葉でしゃべったりするのはもちろん、ですますとだであるも混在し、誤字もいっぱい、意味不明な文章も出現。
上映前に「字幕に間違いがあるのでご了承ください」というアナウンスが流れたけど、あれは「字幕がほとんど変なので」の間違いではなかろうか。
「どう、これイイかな?」というニュアンスはすべて「これ行きますか?」となってた…。ウイスキーもビールだしね…。ラブシーンで入市だしね…(想像ついたけど入市ってナニ?)
ヘンテコ字幕はチラ見にとどめて、脳内で変換して観賞するハメになったので疲れた。日本人のネイティブがチェックするだけでも全然違うと思うんだけど。せめて事務局内で確認作業できる人いないのかな。
これの前の上映作品は比較的マトモだったらしいので、トンチキ字幕かどうかは作品次第かもしれません。私は今年の中国映画週間はこの1本しか観ないんですけど。
Tracked
from ここなつ映画レビュー
at 2012-11-18 02:08
タイトル : 独身の行方
ジョニー・トー監督作品ということで。観るしかない、でしょう、やはり。中国映画週間での上映で、この先ロードショー公開される保証もないしね。 原題は「単身男女」。開映前場内アナウンスで、「一部字幕に不備があります」と流れたけれど、“不備”なんて生易しいものじゃない。もう滅茶苦茶(笑)。でも、それでも内容を理解するのには全く問題なかったし、“それも含めて香港映画”っていうことで。 ラブコメ、なんでしょう、ジャンルとしては。でもさ、結構深かったよ。深いと感じたのは私...... more
ジョニー・トー監督作品ということで。観るしかない、でしょう、やはり。中国映画週間での上映で、この先ロードショー公開される保証もないしね。 原題は「単身男女」。開映前場内アナウンスで、「一部字幕に不備があります」と流れたけれど、“不備”なんて生易しいものじゃない。もう滅茶苦茶(笑)。でも、それでも内容を理解するのには全く問題なかったし、“それも含めて香港映画”っていうことで。 ラブコメ、なんでしょう、ジャンルとしては。でもさ、結構深かったよ。深いと感じたのは私...... more
by rivarisaia
| 2012-10-21 22:48
| 映画/香港・アジア
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