毒の目覚め

先日も紹介したS・J・ボルトンの2冊目。とりあえずね、この2冊までが邦訳が出てるんですが、本作は巳年にふさわしく、蛇がもりだくさんのミステリです。蛇、蛇、蛇づくし。

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毒の目覚め』 上・下 S・J・ボルトン著、法村里絵訳、東京創元社

英国の小さな村。人づきあいを避け、ひっそりと村にくらしていた獣医のクララ。その夏、村では何故か蛇が異常発生し、英国には棲息していない毒蛇も出現する始末。原因を探ろうと試みるクララだが、やがて蛇毒を使った殺人事件が起こり…。


小さな村は、過去に忌まわしい秘密を抱えており、それが現代の殺人事件につながっています。いっぽうで主人公のクララも過去に秘密を抱えており、彼女の人嫌いには理由があることがだんだん明きらかに。村も主人公も謎だらけですが、それ以上に蛇だらけ。こんなにたくさん蛇が登場する小説って他にあるのか…。

S・J・ボルトンは前作でも、女性が冒険にみちた大活躍をする話でしたが、今回も数々の蛇相手に大活躍です。相変わらずの活劇っぽい派手な展開は好みがわかれるところかもしれません。異端の教会ネタとか出てくるし。話がすごく大きくなっちゃうのよね。

さらに本作にはロマンス風味も加わっており、主人公が2人の男性のうちどちらを選ぶのかヤキモキできます。が、個人的にはこの男性のキャラがカブってる気がしちゃって、2人も出さなくてもいいのにという気もしました…。

ともあれ、事件を解決する過程で、主人公クララは自らの過去とコンプレックスを乗り越えるのであった。

S・J・ボルトンは他の作品も気になるので翻訳出るといいなー。たとえば次作『Blood Harvest』の本のトレイラー。おどろおどろしくて怖い…。



この他にレイシー・フリント巡査シリーズというのが出てるみたい。
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Commented by fontanka at 2013-03-08 22:34 x
どうも。
ボルトン2作とも読みました。
「島」の人たちっていったい→ほどんと横溝正史の世界と化してませんか?

前作で、あれれれ?とおもっていたところに「蛇の嵐」で、ボルトン「読ませるけど、かなりドン引き」って感じです。

しかし、あの「蛇の宗教」本当にあったんですね。
そっちの方が衝撃でした。
Commented by rivarisaia at 2013-03-09 03:03
どうも〜。ボルトンは2冊とも展開がアクション映画みたいですよ。例の「島」の人たちは…あれは…シェトランド的にいいのか!?みたいな(大体そもそもルーン文字を刻む必要性とか別にないのでは…)。

「読ませるけど、かなりドン引き」もわかるー。3作目もこの調子なのか、フリント巡査シリーズはどういう感じなのか、ちょっと気になってます。
by rivarisaia | 2013-03-07 21:40 | | Trackback | Comments(2)

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