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ジャンゴ 繋がれざる者

治療中の歯が痛くて集中力に欠けていたうえに西部劇を観たい気分じゃなかった時期に観たというのに、この上映時間長めの西部劇風映画がすんごく楽しめたんだから、タランティーノはすばらしいですね。

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ジャンゴ 繋がれざる者(Django Unchained)
監督:クエンティン・タランティーノ

『イングロリアル・バスターズ』のような、「こんなことがあったらなあ」というフェアリーテール系。バイオレンス満載だけど、本来おとぎ話にはバイオレンスな話が多いからいいのだ。しかし、むかしから西部劇っておとぎ話みたいなもんだよね(だから常々アメリカ先住民の方々がその描かれ方に怒ったりしているのである)。

また、「これは西部劇というより南部劇」という指摘をどこかで見かけて、なるほどと思いつつ、西部劇によく登場するテキサスも厳密には西部じゃなくて南部なのよ、みんな! まあ南部の中でも特異な州だからべつにいいけど。わたしは西部劇って「西部開拓時代」の話であって、場所は特に西部に限らないと思ってたのだった。

そんな本作が幕を開けるのは、もちろんテキサス! ヒーハー!

流しの元歯医者・今賞金稼ぎ、というドイツ系のドクター・キング・シュルツが、奴隷として引っ立てられてたジャンゴの"鎖を解き放ち"、ジャンゴを仕事の相棒にする代わりに、彼の妻を助け出す約束をする…


という話です。ドクター・キング・シュルツ演じるクリストフ・ヴァルツがすばらしい。ジャンゴのジェイミー・フォックスも悪くないんですけど、私にとっての主演はクリストフ・ヴァルツ。ヴァルツ最高。家にひとりほしいくらいです。

ちなみに、テキサスはドイツ系移民がも多い土地でもあるので、ドクター・キング・シュルツもテキサスに入植した人かもしれませんよ。テキサスには、いまだにドイツ語が通じる小さな町がある。そういう町のドイツ料理美味しいです。

話がズレました。

そもそもシュルツがジャンゴを助けたのは、お尋ね者の顔を知っているからだった。ふたりはお尋ね者を追いかけてテキサスからテネシーの農園へ。冬の間は賞金稼ぎの仕事を続け、春がくるとジャンゴの妻を探しにミシッシッピへ向かいます。そして彼女が、フランスかぶれの残酷野郎カルヴィン・キャンディが経営する農園にいることをつきとめるのであった。

キャンディ演じるディカプリオの悪役っぷりも最高です。ディカプリオ、ほんとはあんた演技派だもんね…。「お前、だれ!?」と一瞬思ってしまう邪悪な奴隷頭スティーヴンのサミュエル・L・ジャクソンもよかったけど。

でもやっぱり、私、ヴァルツに目がクギづけ。誰がカメオ出演とか関係ない。ヴァルツを映せ。

したがって、ヴァルツが退場してしまうと一抹の寂しさが漂ってしまったのは致し方ないといえましょう。

契約は結ぶけど、絶対てめえとは握手したくないし、握手するくらいなら死んだほうがマシっていうか、殺す!みたいな気持ち、わたしよくわかるわー。そういう仕事やったことあるわよ…(遠い目)。

ところで、ドクター・シュルツとジャンゴが冬の間うろうろしてた雪山って、テネシーのブルーリッジ山脈付近かなあ。つまりアパラチア山脈ですよ。そうだったら楽しいな~。
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Commented by fontanka at 2013-03-22 23:46 x
「ジャンゴ」→3時間ということで、映画館に行くのはびびりまくってます。家でみようってことに。

春巻さんはもしや「殺しが静かにやってくる」という西部劇はごらんになってますか?
クラウス・キンスキーも出ています(クレヨンしんちゃんにも、クラウスでいますよね・・)
驚きの結末なので、ぜひごらんになってください。
Commented by rivarisaia at 2013-03-25 02:02
ジャンゴ、意外と3時間あっという間なので映画館でも大丈夫だと思います。そんな私はちょうど歯痛に悩まされていた頃に観たので不安でしたが、歯痛持ちでも平気でした。なので機会があれば映画館でどうぞ〜。

ところで「殺しが静かにやってくる」は知らない…と思っていたのですが、検索してみたところ、私観てました! 『Great Silence』ってやつですね。クラウスだったのは記憶になかったんですけど予告編みて、「これは…ラストが身も蓋もないやつだ…!!!」と記憶がよみがえりました。でもよみがえったのはラスト部分だけなのでもう1回観てみます。
by rivarisaia | 2013-03-22 01:38 | 映画/洋画 | Comments(2)