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ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの

小額だけどクラウドファンディングに参加して応援したので、無事公開されて、しかもドロシーさんが来日できてうれしい!『ハーブ&ドロシー』の続編です。前作とはぜんぜん違う映画にしたつもりです、と佐々木監督が舞台挨拶でおっしゃってました。

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ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの(Herb & Dorothy 50x50)
監督:佐々木芽生

ナショナル・ギャラリーに寄贈されることになった、ハーブとドロシーの膨大なコレクション。しかしナショナル・ギャラリーにはおさまりきらず、全米50の州の美術館に50点ずつ寄贈する「50x50」プロジェクトがスタートする。


ということで、「50x50」プロジェクトの顛末を追った本作。当たり前だけど、前作よりもめっきり老け込んでしまったおふたり。さらに映画の途中でハーブが亡くなってしまいます。でもね、ふたりが人生でやってきたことが種としてアメリカじゅうにまかれて、そこから芽が出ていろんな花が咲くのでしょう。

それにしても、いくら作品が小さいからって、1LDKに何千点も、それだけじゃなくて公文書館に送った書類関係の箱もいくつも存在してたってすごい。どうやって入ってたんだろ。だからこそ映画のラストにちょっとしんみりしちゃったんですが、ハーブがいなくなってしまい、アートを蒐集することもない、ドロシーの新しい生活のまっさらなスタートでもありました。白い壁にハーブの絵が輝いてたよ。

ところで、本作でよかったのは、アーティストの話をちょこっと伺えた点と、美術館のありかたについて再認識できたことです。それぞれの美術館の考え方やいろいろな取り組みを垣間みることができたのは興味深かった。

ルネサンスのタペストリーを見て「これ自分にもできる」とは言わないけど、こと現代美術になると「自分にも描ける」と言ったりする。好き嫌いに関わらず、それだけ現代美術は身近ってことだよ、というホノルル美術館の学芸員のコメントはなるほど~と思った。しかしホノルル美術館はとてもハワイっぽいというか、美術館の人々が満面の笑みでアロハオーラを発散しててちょっと怖い…(笑)

ハーブとドロシーも元郵便局員&図書館司書だけど、「美術には正しい答えはないんだよ~」と子どもたちに解説する美術館のガイドが元連邦捜査官だったりするのもいいよね。アートの前にはみな平等、アートを介して人や場がつながって広がりを見せるという理想の世界がここにありました。
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Commented by fontanka at 2013-04-10 20:05 x
う~ん。見目がある人がうらやましい。。。

我が家骨董好き→といってもたいしたものはありません。
うーーん。二人とも死んじゃったら、古道具にでも出してもらえればよいが、ゴミですてられちゃったら物がかわいそうだなぁと思ったりしています。

ちなみに私、過去に病気をしてその後、暫く購入欲が全然なかったんですが、のちに物欲ででました。
生きる原動力の一つではあることは実感しています。
Commented by rivarisaia at 2013-04-11 23:55
私も見目がないから、こうはなれない。
しかも私のコレクションといえば、いちばんに思いつく切手なんて、価値が高いものはないからゴミも同然だったり…。

物欲って生きる原動力だったりもするんですね。なるほど。
あ、でもそれ何となくわかります。
by rivarisaia | 2013-04-07 23:50 | 映画/洋画 | Comments(2)