「ほっ」と。キャンペーン

ルルドの泉で

先日のジャコメッリの写真展にルルドの巡礼シリーズがあったのでこの映画を思い出しました。

b0087556_23481726.jpg

ルルドの泉で (Lourdes)』監督:ジェシカ・ハウスナー

多発性硬化症で首から下が動かず、車椅子生活をおくるクリスティーヌ。特に信心深いわけでもなく、なんとなくルルド巡礼ツアーに参加する。ところが、ある日突然、彼女に奇蹟が起こる…


という話。本当それだけ。心から奇蹟を願ってやってきている人々をさしおいて、おまけにたいして信仰心もなさそうなのに、なんで彼女に奇蹟が起きたのか。そもそもそれは本物の奇蹟なのか。ただの偶然ではなくって? はっきりしないまま終わっちゃうのですが、地味なのにけっこうおもしろい映画だったんですよね。

前半は、映画でみる「ルルド巡礼案内」。いつかルルドに行こうかな~と思う人は予習にいいかもしれないですよ!

巡礼者でごった返して、聖なるグッズ屋が立ち並んでるのは写真でみたことあるけど、あんなことになってるとはぜんぜん知らなかった。大体からして人々で激混みだし。洞窟訪問やミサ参加、沐浴のほかに、記念撮影やピクニック、パーティ…と日課があって、それぞれがシステマチックになってる。特にびっくりしたのが沐浴で、病院風の施設のシャワー室みたいな部屋で洋服着替えて椅子に座らされると、水道から出る水をシスターがたらたら~っとかけてくれるというもの。なんか思ってた沐浴とイメージが違う…。

いちばん驚いたのは、ツアー最終日のパーティで、クリスティーヌが「ベスト巡礼賞」をもらってた場面。それは一体ナニ……。

そうそう、ものすごい人が参加してたミサでは、でっかい聖体顕示台(だよね?)を持って賛美式やってました。

そして奇蹟が起こるとですね、本当に奇蹟かどうか神父さまと話し、ルルドの医務室(みたいな場所)で診察を受けなくてはなりません。なかなか奇蹟認定されないの。本人もまわりも「奇蹟だ!」と思っていても、医師は「多発性硬化症ってこういうこと起こるから。また再発するかもしれないし」とあっさりと厳しいことを告げる。

じゃあ今はこうやって体が自由に動くけど、また元に戻るかもしれないのかという恐怖がクリスティーヌにつきまとうわけですよ。奇蹟も酷だな…。

クリスティーヌ役のシルヴィー・テステューもよいのですが、巡礼者のお世話をするマルタ騎士団のボランティア、マリア役のレア・セドゥがよかったです。やる気ないの。車椅子のクリスティーヌを置いてどっか行っちゃったりするし。クリスティーヌとマリアの対比が印象的でした。
[PR]
Commented by きたきつね at 2013-04-21 01:36 x
コメントが遅くなりましたが、これ、見ました。面白かった。
「ベスト巡礼賞」には、何じゃこりゃ!と思いました。奇蹟が起きたから偉いというわけではないし偉いから奇蹟が起きたわけじゃないし、なんだかなあ。
マリアもよかったですが、どう見ても訳ありだったシスターのリーダーもよかったと思います。
主役は「復仇」のジョニー・アリディーの娘役だったし。
Commented by rivarisaia at 2013-04-22 21:34
これ淡々としてるけど不思議でなかなか面白い映画でした。ツアー最後のダンスパーティとか「ベスト巡礼賞」とかもう意味がわからない。沐浴のシステムも、ありがたみがあるんだかないんだかよくわからない…。

あのシスターのリーダーも謎でした。諸事情はわからないけど、彼女もいろいろ抱えていたのね…。

主役のアリディーの娘さんはサガンの役もやってましたよね(なんかあれで、私あの女優さんはすっかりサガンのイメージになっちゃった)
Commented at 2013-04-23 21:34 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by rivarisaia at 2013-04-24 22:54
うちにもルルドの水あったんですよ。飲まなかったんだけど、写真見つけたのであとでアップしてみます。あはは。

P・D・ジェイムズの作品も読んでみますねー。

ところで、『悪霊喰』の感想読みました。わたし、この映画みたことないです。ヒース・レジャーでそんな映画あったのね〜。

「罪食い」はまるで聞いたことないんですけど、Wikipediaみると、どうやら英国によくみられた儀式っぽいことが書いてありますね。フォークロアと書いてあるので、そういう伝承がある地域が存在するのかもしれないですね。詳しく調べてみると面白いかも。映画も機会があったらみてみますー。
by rivarisaia | 2013-04-11 23:51 | 映画/洋画 | Comments(4)