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新しき土

最近ニュースをみておりますと、おみおつけで顔洗っておととい出直してきやがれ、いや、おみおつけがもったいない、もうお前は一生出てこなくていいから地獄でひっこんでろ、みたいな政治家が多くてほんと嫌になっちゃいますね。そんなときに、この映画を観ましたが、うわさに聞いていたとおりのトンデモ映画でございました。

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新しき土』監督:アーノルド・ファンク/伊丹万作

ナチス時代のドイツと帝国時代のニッポンの合作映画。1937年公開です。Wikipediaによれば、タイトルの「新しき土」は満州を指しているそうです。でもドイツ語のタイトルは「Die Tochter des Samurai(侍の娘)」。意味が全然違うじゃないか!

主人公の妹役の市川春代ちゃんはかわいい。主人公の許嫁役の原節子もきれい。主人公の友人(というか彼女?)のドイツ人ジャーナリスト、ゲルダも美人。しかし、主人公の輝雄(小杉勇)が…とてもむさくるしい…。

とりあえず、あらすじ。

ドイツに留学していた輝雄はドイツ人ジャーナリストのゲルダとともに日本に帰国。輝雄には許嫁の光子(原節子)がいるのだが、妹同然の光子と結婚する気はさらさらない輝雄。そこで彼は婚約を解消しようとするのだが、ショックを受けた光子は火山に身を投げて死のうとする。

それを知った輝雄は、彼女を助けるべく自分も山へ。足に火傷を負いながら、彼女を救い出し、改めて光子への愛情に気づく輝雄であった。

そしてふたりはめでたく結婚、満州にわたり、家庭を築くのでありました。


あ、最後まで書いちゃった。話はとてもうざったい。輝雄はむさい顔でえらそうなことを語るし、ところどころで大日本帝国らしいアピールが入る。日本の基礎は家族! 家族の頂点は天皇家! 日本国は天皇家です!とか、いまの自民党や維新のおっさんたちのようなことをほざくのである。自民党や維新のおっさんたちのような人たちはやはり 1937年で時間が止まっているらしい。全員ひとからげにして日本軍が絶滅した激戦地にタイムマシンで送り込んでやったらいいと思う。

それはともかく。ドイツにとっては日本アピールの映画であるせいで、何でもいいから日本文化の映像どんどん入れちゃって!という様相で、とりあえず舞台は日本らしいけど「いったいここは何処?」という感じである。

物語の合間に観光ビデオが混じっているような感じといいましょうか。

クライマックスの火山シーンも無駄に長く、ふたりともいっそ遭難してしまえ、とうっかり念じたりもいたしました。

そんな感想を抱きながらWikipediaをみたところ、"ゲッベルスは日記で「日本の生活や考え方を知るのに良い」と評価する一方で、「我慢できないほど長い」と不満を述べている"と書いてあって吹いた。だったら、遠慮なくもっと短く編集してくれてもよかったのよ!

さんざんけなしてますが、ひとつだけいいところを挙げるなら、原節子はすてきです。節子を見るぶんにはいいでしょう。ついでに言うと原節子の父親役の早川雪洲の頭が大きくてちょっとびっくりでした。こんなに頭大きかったっけ…。
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by rivarisaia | 2013-05-18 23:05 | 映画/洋画 | Comments(0)