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レッド・バイオリン

先日、モノの来歴の話をしていて、この映画を思い出した。1681年にイタリアのクレモナで誕生したバイオリンが辿る数奇な運命を描いた、いわばバイオリン一代記。

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レッド・バイオリン(The Red Violin)』監督:フランソワ・ジラール

映画は現代のモントリオールのオークション会場からスタート。オークションに出されたのが、紅い艶が特徴的なのでレッドバイオリンと呼ばれている1挺のバイオリンである。

1681年に誕生したレッドバイオリンは、イタリアからオーストリア、イギリス、上海、とあちこち旅をする。

その生涯を追う物語なのだが、バイオリン人生としては波瀾万丈で何度も死にそうな目にあっている。よくまあ破壊されずに無事にここまで生き残りました…というくらい、楽器の扱いがぞんざいですよ、みなさん! (正確には、持ち主=演奏者がぞんざいに扱っているわけではないのだが、まわりの人間が…)

さて、このバイオリンには秘密もあった。クレモナのバイオリン職人ニコロ・ブソッティには妊娠中の妻がいたのだが、彼女は出産の際に亡くなってしう。悲しみにくれたブソッティは、制作中の1挺のバイオリンにある細工をするのだった…。

ブソッティにとってこのバイオリンは特別の楽器だったはずで、それを何故に手放したのだろうか。どうして行商人の馬車に乗せられてオーストリアに行くことになったのか。ブソッティの死後に売られちゃったのか。そのあたりは映画では謎のままなのであった。

モノには歴史あり。骨董や古本なども、前の持ち主はどんな人だったのか、どんな家にあったのか、いろいろ想像すると楽しいよねー。

ところで、弦楽器といえばうちにもチェロがいるのだが、新品なのでわたしが第1号所有者である。ドイツはバイエルンのブーベンロイト(どうやら弦楽器製作の中心地らしい)から極東の地にやってきたというのに、わたしでごめん、という感じである。チェロ的にはもっと上手い人にきれいな音色でガンガン弾いてもらいたいだろうと考えると気の毒すぎる…。ええと、もっとちゃんと練習しますが、次に持ち主になる人はどんな人なんだろうねえ。
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by rivarisaia | 2013-05-22 22:06 | 映画/洋画 | Comments(0)