ツール・ド・フランスとシークレット・レース

夏です! ツールの季節ですよ、みなさん!(ジロ・デ・イタリアで夏がはじまり、ツール・ド・フランスで夏まっさかり、そしてブエルタ・ア・エスパーニャで夏が終わる、というサイクルである)

今年のツールは100回記念。史上初のコルシカ島スタートです。何度も言うけど、自転車レースの醍醐味はレースだけでなく、家にいながらにして観光名所や史跡や風光明媚な景色を堪能できるという点にもあります。

JSPORTSを見られる人は、JSPORTSの中継がおすすめ。今年は100回記念なこともあって、公式サイトにツールの歴史やエピソード紹介コーナーやフランス観光情報のコーナーもあるので、チャンネルがみられない人もコチラをチェックしてみるといいかも。

NHKでも「まいにち ツール・ド・フランス!」というダイジェスト番組をBSで毎日放送中で、自転車クラスタの方々にはいまひとつ評判が冴えないとはいえ、ソチラもどうぞ。

あとはネットで探せばどこかで異国の生中継が見られたりしますので、がんばって探してみてください。

さて、そんな100回記念大会がはじまってて、水を差すようなことを言うつもりは毛頭ないので、なにもいま紹介しなくてもいいのかとすごく迷ったんですけども、いまだからこそ紹介したほうがいいかもしれない、ということで。ランス・アームストロングの件はほとほとうんざりかもしれませんが。

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シークレット・レース
タイラー・ハミルトン、ダニエル・コイル著、児島修訳、小学館文庫

ランスのマイヨジョーヌ獲得に貢献した自転車選手タイラー・ハミルトンの暴露本です。ドーピングがどのように組織ぐるみで行われてきたのか、具体的にどのようにドーピングをやってきたのかという告白で、正直読むのがかなり辛かった。

EPO(エリスロポエチン、赤血球を増やす薬)を打つのもキツイのに、血液ドーピング(事前に血液を抜いておいて、試合前に身体に戻す)はもっと大変そうで、読んでる私も具合が悪くなってくるほどだった…。そんなことまでして絶対に勝たなきゃいけないものなのだろうか。

もちろんドーピングすれば勝てるというわけではなく、人一倍練習しないといくら薬を使ったってダメなんですが、ドーピングのせいでそれまでの練習の積み重ねをふいにしてしまうのも非常に残念なことです。ただまあこの問題はいろいろ複雑で根が深いこともあって、選手だけを責めるわけにもいかないんだけど。

いずれにせよ、最近はアンチドーピングの風潮があって、SKYのようにクリーンな点を打ち出すチームが出てきたりするのもいいことだと思う。ドーピングはアンフェアだし、何よりも、別にね、連覇しなくてもいいんだよ。タイムだって早くならなくたっていいじゃない。有力選手が毎回勝たなくてもいいんだよ。

実際、ここ最近では全体のタイムなどは(ドーピング全盛期よりも)遅くなってるらしい。いつも勝つ選手が減ってるのもそういうことかもしれないよね(そしていろんな選手が活躍するほうが楽しい)。

そんなランスですが今回のツール前に「ツールをドーピングなしで勝つことは不可能だ」と発言して物議を醸してましたが(のちにそれは1999〜2005年のことで、現在はどうかしらないと言い訳した)、少しだまっとけ。

2011年に優勝したエバンスさんは「僕の考えは正反対だ。僕自身が(ドーピングなしで勝てると)証明している」と反論。ツールもこうしてよい方向に変わっていくといいですね。
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Commented at 2013-07-01 21:41 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by rivarisaia at 2013-07-03 20:06
書かないほうがいいかな〜と葛藤したけど書いちゃった!

がっかりする人いっぱいいますよね、きっと。今年のジロでディルーカがEPOと聞いたときには「ディルーカ…お前…」と深くため息つきました。

それにしてもランス、俺様なのは知ってたけど、性格悪いよねー。で、みんなやってたっていうけど、限度ってものが…とは私も思った。スーパーランディスのインタビュー読んでみますねー。
Commented by at 2013-07-17 21:47 x
もう宇宙人としか思えないフルームがごひいきになっているんですが、勝てば勝ったでいろいろいわれてかわいそうです。
Commented by fontanka at 2013-07-19 18:19 x
すみません
f は fontannkaです
Commented by rivarisaia at 2013-07-20 02:29
毎晩ツールで忙しくブログほったらかしてました!

私もフルームけっこう好きなんですけど(去年より好きになった)、ドーピングのこと聞かれたりしててかわいそう。山でのブーイングはひどい!と憤慨しておりました。

フルームってやんちゃ坊主っぽかったけど、だんだん黄色ジャージの貫禄でてきましたよね。
Commented by fontanka at 2013-07-30 21:11 x
「がんばれフルーム」のブログ書きました。
しかし、職場の宴会で、3名以上でツールで盛り上がりましたです。
Commented by rivarisaia at 2013-07-30 23:23
さっそくそちらを見に行きます!

先日、サイクリングニュースのクリストフ・バッソンスの記事読んで泣けてきました。

これ↓
http://www.cyclingtime.com/modules/ctnews/view.php?p=20033

今年はフルームもリッチーもよくがんばったわー。
Commented by fontanka at 2013-10-16 19:35 x
アメリカ(ラスベガス)に行ってきましたが、帰りのデルタで、ハミルトンの本をベースにしたドキュメンタリーやってました。夫がみてまして、わたしも画面だけみてました。

英語だったけど、内容は本読んでるのでわかったそうです。
Commented by rivarisaia at 2013-10-16 23:49
ラスベガス日記楽しく読んでます。わたし、ラスベガス行ったことないもので。ハミルトンのドキュメンタリー、機会があったらみたいなー。YouTubeで公開してないか探してみます。
Commented by fontanka at 2013-10-17 21:40 x
ラスベガスはおまけ記事もかきますので!
アメリカ育ちの春巻さんに質問なんですが、
ラスベガスのホテル(カジノ)で、やたら、どこから来たのか?何をしにきたのか?とかきかれまくったのですが、不審者扱いでしょうか?
極めつけは「おまえらは結婚しているのか?」でした、カジノにて。
Commented by rivarisaia at 2013-10-17 23:42
おまけ楽しみです! で、わたしアメリカ育ちでもないんですが、
ラスベガス行ったことないからよくわからないけど、
旅行者へのリップサービス的なものかもしれませんよ。
ベガスは簡単に結婚できる場所でもあるから、そんなこと聞かれたのかも。
by rivarisaia | 2013-07-01 19:44 | | Trackback | Comments(11)

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