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先日、日本映画専門チャンネルで放映していて、録画するつもりが目がクギづけになり最後までガン見してしまった1968年の映画。いや、すごかった…。今週と8月頭にも放送日があるみたいなので、みられる人はぜひどうぞ。

』監督:森谷司郎

弁護士・正木ひろしの原作「弁護士」をもとに、森谷司郎が弁護士の執念を描いた作品


だそうで、実際の事件をもとにしているようなのですが、詳しいことはわたしにはよくわからないのですが、あらすじはというと、

戦争中の日本。茨城の炭坑で、賭博容疑で警察に連行された工夫が取調中に脳溢血で死亡する。警察の拷問を疑った同僚らは、東京の弁護士・正木(小林桂樹)に調査を依頼する。


最初、この正木はやる気に燃えているというわけでもなく、書類をまわしてちゃちゃっと検事に解剖をお願いすれば楽勝、楽勝という態度なのだが、会いにいった検事(神山繁)がありえないくらい感じが悪くて、まるで尋問でもされているかのような目に合うし、現地に赴いてみれば、一足お先に解剖が終わっていて「脳溢血でした」という検死結果が出ているし、でもその解剖も怪しくて、医師も信用ならないうえに、地元の警察は別の炭坑の者たちと癒着しているようすなのである。

これさ…やっぱり拷問死なんじゃね? 


と正木弁護士は疑いを抱く。詳しく調査をすればするほど、その疑いは確信へと変わるのだが、証明するには、再度検死解剖をするよりほかない。だがすでに死体は埋葬済みであり、いくら寒い北関東とはいえ、早くしないと腐ってしまう。

で、東大の法医学の教授に相談に行くと、すったもんだあった挙げ句、あっさり

「検死してあげるから、首だけここに持ってきたらいい」


と言われるのだ。しかし墓を掘り返すのも、首を切るのも罪になるし、すでに正木弁護士には警察の尾行がついている恐れがあり、もし生首を持ってるところを捕まったら、大変なことになる。移動は汽車である。時代は戦時中。ヤミ米の取り締まりなんかも厳しく行われているご時世なのだ。

それだけのリスクをおかして、検死結果が拷問死じゃなくてほんとに脳溢血だったらどうする!?と悶々とするなか、正木弁護士は決断を下す。

首を、首を持って帰るぞ、東大に! 弁護士生命をかけて!


ナ、ナンダッテー! いやもうここから手に汗にぎる怒濤の展開。さてはて、正木は無事に首を東大の解剖教室まで持ってくることができるのか。目が離せないよ!

ところで、東大の教授が「首を切るなら、この人連れていきなさい」と正木弁護士につけてくれたのが、大学の小使いさん

そう、小使いさん。しかし、この小使いさん、肝が据わっており、ただ者ではなかった。首を切り離す場面では、直接的なグロい表現はないのだが、のこぎりを引く小使いさんのアップとギーコギーコという効果音が、もうね…壮絶でしたよね…。

正木弁護士は、戦争中というご時世だから、権力による不当な人権侵害が行われたりするが、平和な世になればきっと社会は変わる、などと言ってましたが、

戦争が終わってみても、やっぱり人間そうそう変わらねえ!!


ということが発覚し、以前にもまして情熱に燃えたぎる弁護士となったようです。そうね、戦争中とかそういうの関係ないかもしれないですね…残念ですが。そしてわたしとしましては、やはり小使いさんのような「動じない心」を見習いたいところです。
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Commented by fontanka at 2013-07-30 21:10 x
どうも。。。
春巻さんのご紹介がなければ、一生知らないであろう映画かも。(でも見ないと思いますが)
Commented by rivarisaia at 2013-07-30 23:20
機会があったら観てみてー! 後半はサスペンスフルでほんとに手に汗にぎる展開よ!
Commented at 2015-01-09 16:05 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by rivarisaia at 2015-01-10 00:59
はじめまして。結局そのまま観てしまったので、録画しなかったのですが、後悔してます。DVD出てないのかしら。。。
by rivarisaia | 2013-07-25 00:13 | 映画/日本 | Comments(4)