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モーターウェイ

世の中には不思議なことがたくさんありますが、わたしが自動車の運転免許を持っている、それも日本の、というのもそのひとつ。

どんな姑息な手を使って入手したのか、とよく聞かれるけど、以前にも書いたけどテキサスで取ったのよ。筆記試験に受かると仮免がもらえるので、ふつうはそこで友だちや家族に教わって試験を受ける。しかし、それではあまりに恐ろしすぎるので、わたしはドライビングスクールに申し込んだのである。

初日、陽気なメキシコ系のペドロ先生(仮名)がうちにやってきて、「一度も運転なんてしたことないんです…」とふるえ声で告白する私に言った。

「OK、OK。こっちがアクセルで、これがブレーキ。アクセル踏むと進むから。じゃ、レッツゴー!


まあそんな感じで、いきなり近所の道路をぐるぐる走らされ、2日目にはハイウェイをびゅんびゅん走り、3日目にバックや縦列駐車を教わって、そのまま試験を受けたのである。

試験は、助手席に座った警官の指示通りにそのへんを走るというもので、終了後に受かったと思うかと聞かれたわたしは「駐車を何度かやり直したし、ダメだった気が…」と神妙に答えたところ、

「わはは、おめでとう! きみは合格だよ!
ま、縦列駐車だけボーイフレンドにでも教えてもらいな」


と言われて、晴れて免許が発行されたのだった。そして数年後。帰国したあかつきには日本の免許に書き換えができたというわけである。ちなみにオートマ限定免許である。マニュアル車はまったく知らないので、クラッチというのが何で、どのように使うのか皆目わからない。

すんごい前置き長くなりましたが、そんな状態のわたしが車の映画みましたが、おもしろかったです。

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モーターウェイ(車手)』監督:鄭保瑞/ソイ・チェン

香港警察の覆面パトカーチームに所属する警官ショーン(ショーン・ユー/余文楽)は、引退間近のベテラン警官ロー(アンソニー・ウォン/黄秋生)とコンビを組み、交通犯罪を取り締まっていた。

指名手配中の「逃がし屋」を激しいカーチェイスの末に逮捕し、得意になるショーンだが、この逃がし屋は刑務所内の仲間を逃すためにわざと捕まったのだった…


運転技術に自信満々で鼻高々になっていた若者が、ぴゅーんと伸びたその鼻をへし折られ、ベテランの指導を仰ぎ復活し、人間的にも成長するという王道ストーリーです。

運転技術に自信満々というところで、もうわたしとは対極にいる主人公。

そんなわたしには本作の真の凄さがわかってないのでしょうが、かなりハラハラしながら楽しめました。暗い山道でのカーチェイスは、何が何やらよく把握できなかったのですが、それは毎度のことというか、カーチェイスって昼間に俯瞰で見ないとよくわかんないのよね…。

しかし、この映画でなにが凄いって、ものすごいスピードで走るシーンよりも、車1台がギリギリ通れるくらいの細い路地で直角に曲がる、という技です。

なんだそれは。これって本当にできることなの!?

8000回転で時速2キロというのがポイントらしく、どうしたらそうなるのか、オートマしか運転できないわたしにはまるでわからない…。そもそも8000回転ってどういうことなの。でもって時速2キロってなに。ベテラン刑事のアンソニー・ウォンに、お前は出直してこい、と怒られそうな状態である。

しかし、スピード満点のカーチェイスよりも、この派手さのかけらもない時速2キロというこの地味なテクニックがグッとくるというものですよ。オートマじゃできない技なんですよね、きっと?(→なにもわかってない自分)

直角コーナーを曲がりきれなくて立ち往生しちゃった車は、結局どうしたのかしらね。レッカー移動も難しそうだったけど。
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by rivarisaia | 2013-09-01 23:50 | 映画/香港・アジア | Comments(0)