アン・クリーヴスの「シェトランド四重奏」シリーズ
2013年 09月 03日
S・J・ボルトンの『三つの緋文字』を紹介したときにチラッとふれたアン・クリーヴスの「シェトランド四重奏」シリーズ。
ボルトンの小説ではあくまで小説の舞台でしかなかったシェトランドが、アン・クリーヴスの小説では影の主役という感じ。シェトランド諸島のちょっとした歴史や地理、自然を知ることができるのも魅力です。
このシリーズは順番通りに読むのがおすすめ。無理だったら1〜3までは順不同でも構わないけど、4冊目だけは最後でお願いします。1冊目から次のような順番になっています。
シェトランド諸島のいずれかの島が舞台で、住民たちはみな顔見知り、過酷で厳しい自然、しかもまわりが海という、なんともいえない閉塞感が漂っていて、そこに息苦しさを感じる人もいるかも。
そんなわたしも1冊目を読んだときは自分のメモに「暗くてどんより重い…」としか書いてませんでした。が、2冊目、3冊目と読むうちに気づいたらシェトランドに興味津々になってました。それにしても四重奏の完結作となる4作目は衝撃でしたよ…。
このシリーズがあれで終わりになってしまうのは何とも悲しすぎる。で、著者もそう思ったのか、5作目の『Dead Water』が出たんですよね。翻訳出るかしら。
今年、BBCで3作目がドラマ化されて、残りも来年制作されるようです。ペレス警部がイメージとぜんぜん違うけど、どうなんだろう。島を映像でみたいなー。
ドラマの予告編を貼り付けておきます。
ボルトンの小説ではあくまで小説の舞台でしかなかったシェトランドが、アン・クリーヴスの小説では影の主役という感じ。シェトランド諸島のちょっとした歴史や地理、自然を知ることができるのも魅力です。
このシリーズは順番通りに読むのがおすすめ。無理だったら1〜3までは順不同でも構わないけど、4冊目だけは最後でお願いします。1冊目から次のような順番になっています。
『大鴉の啼く冬』
舞台はシェトランド本島。新年早々に少女が殺され、ペレス警部が捜査を開始する。8年前の少女失踪事件の容疑者である老人にふたたび疑惑の目が向けられるが…
『白夜に惑う夏』
夏の観光客でにぎわうシェトランド本島。ペレス警部は、前作で知り合った画家のフランとともに展覧会に出かける。そこで見かけた男が翌日、道化師の仮面をつけた首つり死体となって発見され…
『野兎を悼む春』
ペレス警部の部下であるサンディ刑事は、帰省したウォルセイ島で祖母の遺体の第一発見者となってしまう。事故と見えたその死に疑惑を抱いたペレス警部とサンディは…
『青雷の光る秋』
婚約したフランを両親に紹介すべく、故郷のフェア島を訪れたペレス警部。悪天候で交通が遮断されたなか、バードウォッチャーらが滞在するフィールドセンターで職員が殺害され、ひとりで捜査を開始することに…
すべて、アン・クリーヴス著、玉木亨訳、東京創元社刊。
シェトランド諸島のいずれかの島が舞台で、住民たちはみな顔見知り、過酷で厳しい自然、しかもまわりが海という、なんともいえない閉塞感が漂っていて、そこに息苦しさを感じる人もいるかも。
そんなわたしも1冊目を読んだときは自分のメモに「暗くてどんより重い…」としか書いてませんでした。が、2冊目、3冊目と読むうちに気づいたらシェトランドに興味津々になってました。それにしても四重奏の完結作となる4作目は衝撃でしたよ…。
このシリーズがあれで終わりになってしまうのは何とも悲しすぎる。で、著者もそう思ったのか、5作目の『Dead Water』が出たんですよね。翻訳出るかしら。
今年、BBCで3作目がドラマ化されて、残りも来年制作されるようです。ペレス警部がイメージとぜんぜん違うけど、どうなんだろう。島を映像でみたいなー。
ドラマの予告編を貼り付けておきます。
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at 2013-09-03 22:00
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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rivarisaia at 2013-09-05 20:17
そうなんですよ、4作目が衝撃で…(以下略)
ところで、ヴェラ警視気になってたんですけど、いまひとつなのかー。うちはミステリチャンネルが映らなくて、いろいろみたい番組があるのに残念なおもいをしています。
ところで、緊張感に欠けるすごくゆるい感じでブエルタもみてます。もうちょっと夜早いといいんですけどねー。
ところで、ヴェラ警視気になってたんですけど、いまひとつなのかー。うちはミステリチャンネルが映らなくて、いろいろみたい番組があるのに残念なおもいをしています。
ところで、緊張感に欠けるすごくゆるい感じでブエルタもみてます。もうちょっと夜早いといいんですけどねー。
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at 2013-09-06 22:33
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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rivarisaia at 2013-09-09 22:05
ブエルタはすんごくまったりみているわたしは、たぶん今年のツールでエネルギー使い果たしたっぽい。
WWEってちゃんとみたことないんですけど、ハマったらすごく楽しそうですね! ハマりすぎて凋落→解散時に抜け殻になりませんように!
WWEってちゃんとみたことないんですけど、ハマったらすごく楽しそうですね! ハマりすぎて凋落→解散時に抜け殻になりませんように!
2年前の10月、シェットランドに行きました。飼っていた犬(シェルティ)が6月に亡くなり、彼の祖先の地を訪ねる旅でした。『三つの秘文字』と『大烏…』『白夜…』『野兎…』までを読んでいたのですが、アン・クリーヴスが描く風景そのままでした。車が山裾の道を大きく曲がるたびに、ピートの黒い斜面、羊のいる草地、岩場と青い海が眼前に広がります。
なぜか、最初の3日間は抜けるような青空(しかも夜は満月!)。最後の日は風と流れる雲と突然のシャワーで、シェットランドの景色と空気と気候を、文字通り肌で感じることができました。
ロンドンからジェットとプロペラ機を乗り継いで約4時間半。でも、行く価値のある土地でした。
なぜか、最初の3日間は抜けるような青空(しかも夜は満月!)。最後の日は風と流れる雲と突然のシャワーで、シェットランドの景色と空気と気候を、文字通り肌で感じることができました。
ロンドンからジェットとプロペラ機を乗り継いで約4時間半。でも、行く価値のある土地でした。
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rivarisaia at 2013-10-16 23:46
>しょーんさん
シェットランド行かれたんですね。いいな〜! アン・クリーヴスの風景の描写が本当にすばらしくて、行ってないのに脳内に光景が広がるような感じなのですが、あの描写そのままなんですね。
わたしもいつか行きたいなー。しょーんさんのコメントでなんだかちょっとだけ景色を覗き見したような気分になりました。ありがとうございます!
シェットランド行かれたんですね。いいな〜! アン・クリーヴスの風景の描写が本当にすばらしくて、行ってないのに脳内に光景が広がるような感じなのですが、あの描写そのままなんですね。
わたしもいつか行きたいなー。しょーんさんのコメントでなんだかちょっとだけ景色を覗き見したような気分になりました。ありがとうございます!
by rivarisaia
| 2013-09-03 20:50
| 本
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