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嗤う分身(TIFF公開時のタイトル:ザ・ダブル/分身)

東京国際映画祭2013のわたしの1本目。

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ザ・ダブル/分身(The Double)』監督:リチャード・アイオアディ アヨエイド
追記(10/31/2014)
※監督の名字の表記がアイオアディに変わりました。また公開が決まってタイトルもTIFF公開時の『ザ・ダブル/分身』から『嗤う分身』が正式タイトルとなりました。

監督は、『ハイっ、こちらIT課!(The IT Crowd)』のすっとぼけたモス役で、わたくしの心の憩いの場に集う人の仲間入りをはたしたリチャード・アイオアディ 。ちなみに前回のアイオアディ 監督作品『サブマリン』は観ておりません(理由:個人的に定量超えてる"十代モノ"だから)。

ドストエフスキーの『二重人格』をどこか別の近未来っぽい管理社会に翻案した、ドッペルゲンガーに自分の人生を浸食される物語です。いつまでも醒めない悪夢のなかをぐるぐる歩きまわっているような映像で、IT課のモスっぽい絶妙な間合いとカウリスマキのような雰囲気も漂っていました。

小心者で不器用で印象の薄いサイモン。日々おどおどしながら生活していて、唯一の楽しみは向かいのアパートに住む片思い中のハンナの姿を望遠鏡で盗み見ることくらい。

そんなサイモンの前に、ある日突然、自分そっくりのジェイムズが出現。ジェイムズは饒舌でずる賢く人々の覚えもめでたい、とサイモンの正反対を行く人物で、サイモンからいろんなモノを奪っていく。仕事も、女性も、自分の居場所も…


サイモン/ジェイムズを演じるのはジェシー・アイゼンバーグ。オドオドするジェシー君とベラベラしゃべるまくるジェシー君を同一画面で堪能できます。しゃべりかただけじゃなく、表情がガラッと変わるのがさすがですね(特に目が違う)。ハンナ役はミア・ワシコウスカ。おまけにIT課の社長とロイも脇役で登場するよ~。

やがて「ジェイムズは自分だ」と悟るサイモン。さあ、彼はどうするのか。ダイナーで満足に注文もできないほど弱気なのに、もうひとりの自分に反撃できるのか。結末は映画で確かめてくださいと言いたいので、公開されるといいですね。

印象深かったのは、全体の色味。カフカ的不条理な世界の空気の色はあんな感じだなあ。夜の上映だったら、そのまま夢に出てきそうなんだけど、わたしが観たのは朝の回だったため、映画館の外の世界がまるで別世界で適応するのに一瞬とまどいました…。

選曲も変わってて、劇中で「上を向いて歩こう」や「ブルー・シャトー」がガッツリ使われており、おもしろいなと思ったんですけど、なぜかエンドクレジットは韓国語のムード歌謡だったわ。

あ! あとこの映画は帳面派です。サイモンの帳面が重要な小道具。帳面、グッジョブ!

オマケとしてトレイラーをはっておきます。


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by rivarisaia | 2013-10-21 23:08 | 映画/洋画 | Comments(0)