祝宴!シェフ(映画祭タイトル:総舗師―メインシェフへの道)
2013年 10月 27日
『ラブゴーゴー』のチェン・ユーシュン監督による16年ぶりの長編。そうか、もう16年も経つのね……(遠い目)
『総舗師―メインシェフへの道(總舖師:移動大廚)』監督:チェン・ユーシュン/陳玉勲
総舗師(ぞんぽーさい)とは、雑な説明をすると、宴席を手がける出張料理人のことです。そのむかしは、こうした料理人と宴席の主人、そして客人がそれぞれ協力しあって宴席をつくりあげていたのであった。しかし総舗師は、日本語タイトルの場合、なんて読めばいいんだろう。そうほし? とりあえず「ぞんぽーさい」のママでいく。
という話ですが、どうしたことか、このあと、シャオワン母娘は借金返済のために賞金ねらいで料理大会への出場を決意。その料理大会に老カップルも招待して、結婚式も兼ねりゃいいじゃん、という流れになって、それでいいのか老夫婦…という気もしましたが、結果的にはよかったみたいです。
料理大会では、シャオワンと青年が組んで勝利を目指すのかなーと思いきや、わけあって青年は別チームで対決することに。代わりにシャオワンチームに加わったのは、借金取りの兄ちゃんふたり(エエッ!?)。
さあどうなるシャオワン。幻の父の味を復活させることはできるのかーーー!
すっとんきょうで愉快でカラフルな映画。2時間25分はあっという間に過ぎちゃいますが、欲をいえばもう少し短くてもよかったかも。
しかし不覚にも、わたしときたら2カ所でうるっときました…。ひとつは「愚人師(道化師)」ことホームレスのような料理人のおっちゃんが、かつての総舗師の仕事を壁画で説明する場面。失われつつある伝統に思いを馳せたら、なんかもう目頭が熱く…。そしてふたつ目は、シャオワンが亡き父とアナゴを炒めるシーン。炎の向こうに!お父さんが!アナゴを! シャオワン、肩燃えてるよ!(泣)
料理の味って、つくる人や食べる人の記憶が大きく作用しますよね。なんてことない料理も、心に沁みる一品になったりする。「トマトと卵の炒めもの」のエピソードでもそのあたりが描かれていて、しみじみ。
それにしても次から次へと美味しそうな料理が登場するので、すんごくお腹のへる映画でした。映画が終了したのが深夜だったというのに、帰宅して水餃子ゆでたりラーメンつくったりしちゃった我が家です。
登場人物にテーマソングがある、というのもグッとくるポイント。わたしも時折、心の中で自分のテーマソングが大音響でかかってたりしますけどね!
ということで旅する料理コンサル青年のテーマソングをはりつけておきますので、みんなで歌おう! ドーソラーシファー♪
『総舗師―メインシェフへの道(總舖師:移動大廚)』監督:チェン・ユーシュン/陳玉勲
総舗師(ぞんぽーさい)とは、雑な説明をすると、宴席を手がける出張料理人のことです。そのむかしは、こうした料理人と宴席の主人、そして客人がそれぞれ協力しあって宴席をつくりあげていたのであった。しかし総舗師は、日本語タイトルの場合、なんて読めばいいんだろう。そうほし? とりあえず「ぞんぽーさい」のママでいく。
数十年前、台湾には「愚人師」「鬼頭師」「蒼蝿師」という3人の偉大なる総舗師がいた……
ときは移り、現在。「蒼蝿師」の娘シャオワンは、アイドルを目指していたがパッとせず、彼氏の借金まで背負わされ、逃げるように故郷に戻り、父亡きあと母がひとりで切り盛りする料理屋を手伝うことに。
そんなある日、シャオワン母娘は、ある老カップルから自分たちの結婚式の料理をつくってほしいと依頼される。しかし、彼らの希望のメニューはつくりかたもよくわからない古式料理。
困ったふたりは、たまたま知り合った、旅する料理コンサルタントの青年(じつは「鬼頭師」の弟子である)に協力をあおぐのだが…
という話ですが、どうしたことか、このあと、シャオワン母娘は借金返済のために賞金ねらいで料理大会への出場を決意。その料理大会に老カップルも招待して、結婚式も兼ねりゃいいじゃん、という流れになって、それでいいのか老夫婦…という気もしましたが、結果的にはよかったみたいです。
料理大会では、シャオワンと青年が組んで勝利を目指すのかなーと思いきや、わけあって青年は別チームで対決することに。代わりにシャオワンチームに加わったのは、借金取りの兄ちゃんふたり(エエッ!?)。
さあどうなるシャオワン。幻の父の味を復活させることはできるのかーーー!
すっとんきょうで愉快でカラフルな映画。2時間25分はあっという間に過ぎちゃいますが、欲をいえばもう少し短くてもよかったかも。
しかし不覚にも、わたしときたら2カ所でうるっときました…。ひとつは「愚人師(道化師)」ことホームレスのような料理人のおっちゃんが、かつての総舗師の仕事を壁画で説明する場面。失われつつある伝統に思いを馳せたら、なんかもう目頭が熱く…。そしてふたつ目は、シャオワンが亡き父とアナゴを炒めるシーン。炎の向こうに!お父さんが!アナゴを! シャオワン、肩燃えてるよ!(泣)
料理の味って、つくる人や食べる人の記憶が大きく作用しますよね。なんてことない料理も、心に沁みる一品になったりする。「トマトと卵の炒めもの」のエピソードでもそのあたりが描かれていて、しみじみ。
それにしても次から次へと美味しそうな料理が登場するので、すんごくお腹のへる映画でした。映画が終了したのが深夜だったというのに、帰宅して水餃子ゆでたりラーメンつくったりしちゃった我が家です。
登場人物にテーマソングがある、というのもグッとくるポイント。わたしも時折、心の中で自分のテーマソングが大音響でかかってたりしますけどね!
ということで旅する料理コンサル青年のテーマソングをはりつけておきますので、みんなで歌おう! ドーソラーシファー♪
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めいぷる
at 2013-10-27 16:35
x
こんにちは。
本も映画も自転車レース(全然興味なかったのに好きになりました)も情報はほぼすべて春巻さんのブログとツイッターから入手しています。いつも貴重な情報をありがとうございます。
「ラブ・ゴーゴー」が大好きなのでこの映画とても楽しみです。公開されるのだろうか。
しかも料理人映画とな!
「食神」「飲食男女」も同じくらい好きななので期待がふくらみます。
「フラワーズオブシャンハイ」をみて中国茶にもはまりました。
おいしそうな食べ物(特に中華)が出てくる映画っていいですね。
ところで,私は実家が大宮なので,「新都心にツールドフランスが来る」って前から聞かされていてフランスじゃないじゃん,となめていたのですが,本当にフルームやサガンが来て驚きました。
行けませんでしたが,雨が上がってよかったです。
これからも更新楽しみにしています。よろしくお願いします。
本も映画も自転車レース(全然興味なかったのに好きになりました)も情報はほぼすべて春巻さんのブログとツイッターから入手しています。いつも貴重な情報をありがとうございます。
「ラブ・ゴーゴー」が大好きなのでこの映画とても楽しみです。公開されるのだろうか。
しかも料理人映画とな!
「食神」「飲食男女」も同じくらい好きななので期待がふくらみます。
「フラワーズオブシャンハイ」をみて中国茶にもはまりました。
おいしそうな食べ物(特に中華)が出てくる映画っていいですね。
ところで,私は実家が大宮なので,「新都心にツールドフランスが来る」って前から聞かされていてフランスじゃないじゃん,となめていたのですが,本当にフルームやサガンが来て驚きました。
行けませんでしたが,雨が上がってよかったです。
これからも更新楽しみにしています。よろしくお願いします。
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rivarisaia at 2013-10-28 21:36
めいぷるさん、こんにちはー。なんだかこんな気まぐれなブログ(と思いつきのようなツイッター)が多少でもお役に立ってるみたいで、よかったです! さらに自転車レースも好きになったとのことで、やったーうれしい!
この映画、多少長いような気もして、またそこを指摘する人もいるとはいえ、とっても笑えるし、何よりも食べ物がどれもこれも美味しそうだし、ぜひとも公開してほしいものです。
さいたまツールドフランス、なんで?と思ってたのですが、ツイッターやインスタグラムでも楽しそうな写真がいっぱいあがっていて、台風も上陸しなかったし、開催できてよかったなあと思いました。わたしは用事があったし、行けなかったのですが、生のサガンとかみたかったな。フルームが、じぶんのインスタグラムで日本満喫してる写真をパカパカあげていて、笑えました。。。いい人だ。。。
これからも適当に更新してると思うのですが、どうぞお気軽にコメントしてください。こちらこそどうぞよろしく、
この映画、多少長いような気もして、またそこを指摘する人もいるとはいえ、とっても笑えるし、何よりも食べ物がどれもこれも美味しそうだし、ぜひとも公開してほしいものです。
さいたまツールドフランス、なんで?と思ってたのですが、ツイッターやインスタグラムでも楽しそうな写真がいっぱいあがっていて、台風も上陸しなかったし、開催できてよかったなあと思いました。わたしは用事があったし、行けなかったのですが、生のサガンとかみたかったな。フルームが、じぶんのインスタグラムで日本満喫してる写真をパカパカあげていて、笑えました。。。いい人だ。。。
これからも適当に更新してると思うのですが、どうぞお気軽にコメントしてください。こちらこそどうぞよろしく、
by rivarisaia
| 2013-10-27 13:58
| 映画/香港・アジア
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