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見たもの読んだものについての電子雑記帳


by 春巻まやや
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The Innocence of Objects:無垢の博物館カタログ

オルハン・パムクは好きな作家で、なかでも細密画をめぐる物語『My Name is Red(邦訳:わたしの名は紅(新訳版は、わたしの名は赤)』は話自体が細密画をじっくりのぞきこんでいるかのような気分になりクラクラしました。ディテールの描写がうまい作家でもありますが、ディテールといえば『無垢の博物館』の「モノ」の描写も印象に残る。

で、パムク氏は実際に「無垢の博物館」をイスタンブールにオープンしたんですよね。どんな博物館なのかは、小説のとおりらしいのですが、1950年代から2000年までのイスタンブールの日常生活を想起させるようなコレクションになっています。

具体的にどんなモノがどのように展示されているのか、というのがわかるのがこの本。

The Innocence of Objects:無垢の博物館カタログ_b0087556_22231953.jpg

The Innocence of Objects』Orhan Pamuk著、Harry N. Abrams刊

博物館のカタログであるビジュアル書です。博物館の成り立ちについての説明等のあとに、展示物ひとつひとつが解説されているのですが、この展示物が、思いっきり箱派! やだもう、この博物館、いますぐ行きたい!

コーネルが好きな人は絶対にノックアウトされと思われる。たとえばこんな展示。14番の "Istanbul's Streets, Bridges, Hills, and Squares" (Photo: Refik Anadol)
The Innocence of Objects:無垢の博物館カタログ_b0087556_22233174.jpg


もっとみたい人は、It's Nice Thatの記事や、DESIGN OBSERVERの記事Guardianの写真Telegraph の写真などをどうぞ。

毎日新聞の去年の記事もまだ読めるようなのでリンクはっておこう>「無垢の博物館:ノーベル賞作家オルハン・パムクさん、イスタンブールに 小説と博物館が一体に?」

本もっていけば入場券いらないんだって。ああ、イスタンブールに行きたいなあ。

博物館の公式サイト:http://www.masumiyetmuzesi.org
by rivarisaia | 2013-11-17 22:24 | | Trackback | Comments(0)