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ゼロ・グラビティから、宇宙船のねじ、そして2001年無ネジの宇宙

ゼロ・グラビティ』にて、サンドラ・ブロックがソユーズの降下モジュール内で葛藤するという、おそらく多くの人が涙ぐんでいたであろう場面で、わたしは「サンドラ、がんばれ!」と心の中で声援を送りつつも、目はコントロールパネルにクギづけ。

だってマイナスねじらしき物体が映ってるんですよ。
(追記:確認しました!ゼロ・グラビティのマイナスねじ

コントロールパネルは映画ではまるっきり重要じゃないので、スクリーンにちらっちらっと出てくるのみ。なのでわたしときたら「そうか、そうか、サンドラ…つらいよね…(で、コントロールパネルもっと大写しで一瞬静止プリーズ!)」と唱えてた。胸に沁み入る場面だというのに。

そこでさっそく、宇宙船のネジにマイナスが使われてるか会議が開かれた。

いやあ、NASAの画像アーカイブがすばらしすぎて、感涙。というか、深夜に写真拡大して真剣にネジ探してる我が家、あたまおかしいとおもう。

さて。

宇宙船といってもパーツはいろいろなので、今回の議題はコントロールパネルまわり。家人は「1本でもネジがゆるんだら一大事なのに、すぐなめるようなマイナスなんて使ってられっかよ」と言うのである。

確かに、アメリカのシャトルはほとんどプラスかポジドライブのようにみえる。アポロの写真もぼんやりしてるんだけどプラスかポジドライブっぽい(たとえばアポロ10号の写真はコチラ)。ただ、よくみるとシャトルの計器の一部にマイナスのようなネジがある。

たとえば「STS-127」の左上の計器を留めてるのがマイナスっぽい。どれか探せるかしら。ふっふっふ。

別角度の写真がコチラにあります。女性が手でつかんでる部分のナナメ左上にある「Line of Sight Rates」という計器を留めてるネジの一部がマイナスみたいなのだ。なんでここだけ?という気もするけど。

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しかもグレーに塗られているのも謎。

STS-116でも「Line of Sight Rates」だけがマイナスっぽい。いずれにせよそれ以外は、アポロ時代からプラスのようなポジドライブのようなネジが主流なのはわかった。

で、映画にも出てきたソユーズなんですが。

コチラとかコチラとかコチラをご確認くださいよ、奥さん!

部分拡大してみますよ。
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ほらー。
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ちょっとマイナスねじ、いっぱい使われてるよね!? コントロールパネル部分じゃなかったりもしますけど、マイナスが主流っぽくない? ロシアだから?

アポロ=ソユーズ・テスト・プロジェクトの写真でもマイナスだよ。

さらにコチラにソユーズの窓の写真があったんですけども。堂々たるマイナスねじ!

うむ。やはりサンドラさんが乗り込んだ降下モジュールのコントロールパネルもマイナスねじだったに違いない。これから観る人は、確認してみてください。違ったら教えてー。

さて、ここまでさんざん宇宙船のコントロールパネルのネジの話をしてましたが、家人いわく『2001年宇宙の旅』の宇宙船のコントロールパネルには、なんとネジがぜんぜん使われてない。

「そういうデザインで未来を表現したんだとおもうよ。ネジがなくてもモノが留まる世界。それが未来、という発想で」(by 家人)


マジですか。

ざっくり確認してみると本当にネジがない。2001年は無ネジ世界なのだった。

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まったくもってコントロールパネルはのっぺりしてるし。

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HALのメモリーセンターのパネルはリベット留めだし。

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HALの記憶を消去する動作がネジまわしに見えてきましたが、これはカギ。

こうなってくるとスター・ウォーズの世界はネジ社会なのか気になるところですが、それはまたいつか確認します。

【本日のオマケ】
映画みた人向けの宇宙船ガイド:
The Spaceships of 'Gravity': A Spacecraft Movie Guide for Astronauts

アポロ13で、船内にあるもので工作しないといけなかったフィルターの実物
その1その2
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Commented by fontanka at 2013-12-19 20:04 x
「ねじ地獄」という言葉が・・・・

さすがです。
当家も、TVとか映画をみて、後ろの本棚とか、家具とかいろいろみちゃったりするんで分かります
Commented by rivarisaia at 2013-12-20 23:58
あー! 本棚とか家具も見ちゃいます!
あと帳面…。登場人物の持ってるノートとか気になるー。
Commented by きたきつね at 2013-12-21 00:02 x
これから見に行こうと思っているのですが、
ああ、これはもう絶対ねじを見てしまいそうです。
2001年のアレは鍵ではなくてマイナスねじだと思ってました。
本棚は見ちゃいますねえ。テーブルの上とか料理とかも。
Commented at 2013-12-23 02:18 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by rivarisaia at 2013-12-25 00:35
>きたきつねさん

しかし展開が息つくまもないので、ネジなぞに気を取られてるヒマがないかもしれません!

その後、たまたま観た『エイリアン』も、どうやら無ネジ世界っぽかったです。70年代頃のプラスチック文化全盛期が想像する未来は無ネジだったのかもー。

だからこそ2001年のアレってじつはマイナスねじだったりして…。
Commented by rivarisaia at 2013-12-25 00:38
>鍵コメさま

お久しぶりです! 何故にねじに目がとまったのか、自分でも謎ですが、最初にボルトがふわふわふわ〜と飛んでいきそうになっちゃう場面があったせいかもしれません。しかもねじなんてどーでもいいので、画面にちゃんと映らないからもう1度劇場でみてもよくわかんないとおもう…(笑)

ねじを使わないと、表面の見た目がシンプルになるので、ある種の未来感が出るのかもしれないですねー。
Commented by fontanka at 2014-03-24 20:21 x
映画見てきました。(夫は2度目)
でも、ふたりとも「マイナスねじ」分からず~
Commented by rivarisaia at 2014-03-25 23:47
すっかりネジ脳になっていた私の目の錯覚だったらどうしよう!

DVDでコマ送りとかにしないと分かんなそうなので、いずれこっそり確認してみます(笑)
by rivarisaia | 2013-12-17 22:17 | 映画や本の雑記 | Comments(8)