昭和の『クオレ』

ハタと気づけば最近、資料の本ばっか読んでて、それはそれで面白いからいいんだけど、なんか今の自分に全然関係ない本、そう、たとえば児童書とか読みたい。ガガガーっと。うん、今度図書館で借りてこよう。

ところで、うちに今ある、私が未読の児童書はこれですよ。
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クオレ』(小学生全集 第五十三巻、昭和2年)文藝春秋社

今気づいたけど、背景の傾いた建物はピサの斜塔ですね…。イタリアの話だから? それともクオレってピサが舞台なんですか?(そう、そもそも私はなんと『クオレ』を読んだことがない)

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裏表紙はこのようなデザインです。昭和初期の色遣いとかロゴは悪くないですよね。私がレトロな感覚なだけかもしれないけどさ。

で、この本がいやあ昭和初期だなあ!としみじみしちゃうのは、表紙をめくったいきなりのトビラページですよ。
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天皇皇后皇族の天覧台覧の光栄を賜はってました。ずらりと宮家が台覧されているようす! これって本当に読んでたんですかね、それとも書類出して宮内庁がハンコ押して承認もらえばこっちのもの、みたいな感じだったのかしら。お金払うの? 天皇皇后だけならいくら、他にも5人くらい皇族の名前入れたいなら一人につきいくらですよ〜みたいな。そういう昔の仕組みって、どこで調べたらいいんだろ。

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はしがきは菊池寛。クオレは傑作で「小学生の人格的基礎を築くに、この書ぐらい適当した本はない」らしいが、私、大人にして初読。しかし菊池は「あまりに深刻すぎると思われる点、あまりにイタリー的な点、宗教的な点」を抄略したらしい。ナンダッテー! そのイタリー的とされた点がどこなのか気になるではないか。やはりこれはちゃんとした『クオレ』を借りて、そのうちイタリア語版もあわせて読みくらべを…(いつやるのか予定は未定です)。

追記:日本語で読みました『クオーレ』
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Commented by fontanka at 2014-03-11 20:43 x
クオレ「愛の学校」というのを子供の時に読んだ記憶だけあります。内容をおぼえていない。
クオレに「愛の学校」がまるで「ふりがな」のように記載されていたのが印象的でした。

「天覧台覧の光栄を賜はる」で検索すると結構、本でてくるようです・・・
Commented by rivarisaia at 2014-03-14 00:12
先日、用事があって図書館に行った際に、ついでに『クオレ』を借りてきました! 読み比べてみます。

天覧台覧をトビラにのせるのって、いつ頃からの風潮なんでしょうね。書籍の天覧台覧表記の歴史、とか誰か調査して論文書いてないかなー。申請せずに勝手に載せたりしてる出版社とかなかったのかしら。。
by rivarisaia | 2014-03-09 23:59 | | Trackback | Comments(2)

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