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だれもがクジラを愛してる。

実話ベースの物語で、感動作のように見せかけつつ、ところどころ皮肉が効いてて面白い。どうでもいいけど、タイトルに「。」つけるのやめてほしい…。

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だれもがクジラを愛してる。(Big Miracle)』監督:ケン・クワピス

1998年10月、アラスカ州で三頭のクジラが氷に阻まれ、外洋に出られなくなってしまった、というニュースが報道され、グリーンピースの活動家、ジャーナリスト、石油採掘会社、州知事、米軍、大統領など、さまざまな人々が救出活動に乗り出すはめになるのですが、いちばんクジラのことを思いやっていたのは、先住民イヌピアックの方々なのでした。

環境保護活動家と大企業のように、正反対の思想や哲学の持ち主であっても、協力して問題に取り組むことは可能なんだよね。売名行為だろうが、動機が不純だろうが、理想主義すぎて頭に花が咲いていようが、同じゴールに向かうならそれでも構わないわけです。

本作に登場するグリーンピースの活動家レイチェル(ドリュー・バリモア)も、石油採掘会社社長(テッド・ダンソン)も、私はまったく好きになれないし、特にレイチェルは「過剰にエコな人」にいそうなタイプで心底イラッときますが、そのおかげで、真に自然のことを考えているのは先住民族である、ということが浮き彫りになってきます。

レイチェルは本当に酷いんですよ。イヌピアックにクジラが食べられてしまう!と騒いで救出活動を始めるし。

本来ならば、イヌピアックにとって、三頭のクジラは自然からの恵みであり、ありがたく食べるところなのですが、イヌピアックの長老はこう語る。

自分たちはクジラのことを崇拝しているが、メディアは流れる血しか見ない。


この三頭を殺してしまうと、世界中から非難され、もう捕鯨ができなくなってしまう。だから今回はクジラを助けよう、とイヌピアックの人々は苦渋の決断を下すのだった。

極寒の中、一番働いてたのもイヌピアックの人々なんだよね。グリーンピースなんて口ばっかり達者でまるで使えないし。

さて、映画は、成功物語のような形になっていますが(たぶん原作がそうなってると思われる)、実際にはおそらくクジラは外洋に出られなかったのではないかという説が濃厚です。結果論ですが、そうであれば、先住民の考えを尊重したほうがよかった。

私は、日本はもう捕鯨をやる必要はないという考えですが、イヌピアックなどの先住民族の捕鯨文化は継承されてほしいです。
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Commented by 大澤遼 at 2014-11-13 01:19 x
すべて先進国の尺度で見ることはまずいと思うのです>「自分たちはクジラのことを崇拝しているが、メディアは流れる血しか見ない」

そういえば、「6才のボクが、大人になるまで。」も「。」が付いていますね。
Commented by rivarisaia at 2014-11-17 19:01
本当にそうですよね>先進国の尺度。
一方で日本の捕鯨は、伝統の域を超えてるし、理屈が無理矢理だったりしますよね。

ところで『6才のボクが、大人になるまで』にも「。」が付いてるし、来年2月公開の『きっと、星のせいじゃない。』にも「。」が付いてて、これは一体何なの〜!?
Commented by 大澤遼 at 2014-11-17 20:43 x
「モーニング娘。」がその元凶でしょうね。(;_;) >「来年2月公開の『きっと、星のせいじゃない。』にも「。」が付いてて、これは一体何なの~!?」
Commented by rivarisaia at 2014-11-20 21:53
タイトルに「。」つけるブームが早く去りますように…と念波送るようにします。。。
by rivarisaia | 2014-11-12 23:59 | 映画/洋画 | Comments(4)