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詩人の血

シャルル・ド・ノアイユ子爵が資金提供して製作された、コクトーの(確か)初の監督作品。50分くらいです。

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詩人の血(Le Sang d'un Poète/The Blood of a Poet)
監督:ジャン・コクトー

自分の好きなように自由に撮りました!という、どこか初々しい気配が伝わってきますが、コクトーの美的センスは安定してます。どのコマも絵になっている映像で、ところどころ一時停止してデッサンしたくなるような、そんな作品。

全体は4部で構成されています。

1部:絵を描いている詩人。描かれた人物の口が動きだし、あわてて手でこすって消すと、なんと、その口が掌に移ってしまう。

2部:彫像に言われるがまま、鏡の中へと入った詩人。そこには扉が並んだ廊下があり、詩人はひとつひとつ鍵穴を覗いていく。

3部:雪合戦をする子どもたち。一人の少年が、雪玉にあたって血を流し、倒れてしまう。

4部:血を流して倒れている少年のそばで、トランプに興じる詩人と彫像。


そして最初と最後に、崩れ落ちる煙突の映像。私が好きなのは夢の中の世界のような2部です。詩人が覗き込んだ部屋の中では、メキシコ人らしき人が銃殺されたり、アヘンを吸っているらしき人の影が見えたりするんですけど、おばさんに叱れながら空中浮遊する少女も登場し、この少女がとても可愛い。

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「あっかんべー」。ザジっぽくない?

3部は『恐るべき子供たち』のあの雪合戦シーンを彷彿させます。ただこの映画の場合、雪玉が当たった少年は死んじゃってるんですけども(たぶん)。

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しかし、倒れている少年もそうだけど、いちいちエンリケ・リベロ演じる詩人のポーズがバッチリ決まっていて、映画観ながら「ちょっと誰かスケッチブック持ってきて!」って気分になるのも珍しいよね。デッサン上映会ができちゃうね(いつか家で一人でやろうとおもいます)。
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by rivarisaia | 2014-11-20 21:50 | 映画/洋画 | Comments(0)